ダメージケアに欠かせない「トリートメント」
加齢によるツヤ不足を補う効果もあり、毎日使っているひとも多いはず。
しかし、トリートメントの使い過ぎは抜け毛の原因になる場合も。
今回は、トリートメントの影響で抜け毛をまねく要因と、正しいヘアケア方法を紹介します!
トリートメントの役割
意外と誤解しているひとが多いトリートメントの使用方法。
抜け毛の原因になる使い方をしないためにはも、まずはトリートメントの役割をみていきましょう!
洗髪する際に使うものといえばシャンプー、トリートメント、リンスの3つ。それぞれの役割を簡単にまとめると、次のようになります。
- シャンプー→頭皮の汚れを落とす
- トリートメント→髪内部の水分・栄養を補修
- リンス→髪のコーティング・保護
スキンケアでいえばトリートメントは美容液にあたる存在。
ダメージを受けて、水分・栄養を失った毛髪内部の隙間を補修するものです。髪の表面を油分でコーティングしハリツヤを与え、潤いを保つ役割があります。
トリートメントが髪に与える効果
髪の毛は大きく3つの層になっています。
一番外側がキューティクル(毛皮)、真ん中がコルテックス(毛皮質)、いちばん内側の部分がメデュラ(毛ずい質)です。
髪の表面はキューティクルがうろこ状に重なって覆っている状態。
普段は閉じていてコルテックスに含まれている水分や栄養(タンパク質)が流されないように守っています。
キューティクルは硬いですが摩擦に弱く、剥がれやすいのが特徴。
キューティクルが剥がれたり傷ついたりしてしまうと、髪の内側から栄養や水分が流れて枝毛や切れ毛になってしまいます。
一度剥がれたキューティクルは二度と戻らない!
髪は毛根にある毛母で細胞分裂が行われることで形成されます。
頭皮の内部にある髪は生きた細胞でつくられていますが、頭皮の外にでた髪は修復機能がありません。傷んでしまった部分を自分で修復する能力がないため“死んだ細胞”と表現されることも。
髪は伸びるので過度に心配する必要はありませんが、ケアを怠っていればそれだけ髪は痛みます。
抜け毛を防ぐためにも、キューティクルをいたわり保護してやることが大切です。
内部に栄養を浸透させてキューティクルを補修するトリートメント効果が、髪のダメージ軽減へとつながります。
トリートメントで抜け毛をまねく2つの原因
髪の健康を保つために役立つトリートメント。
しかし、使用方法を間違えると髪や頭皮に悪影響を及ぼす可能性もあり注意が必要です。
トリートメントによる抜け毛の原因はどんなものがあるのか、みていきましょう。
トリートメントを頭皮につけている
トリートメントは油分を多く含くむのが特徴です。
頭皮に塗布してしまうと皮脂と混ざり合い毛穴が詰まってしまいます。
皮膚が炎症を起こすことで、フケやかゆみの原因に。頭皮環境が悪くなることで抜け毛へとつながります。
頭皮につけていなくてもトリートメントを使用する量が多すぎることで、頭皮に付着してしまうことも。
とくにショートヘアのひとは頭皮に付きやすいので要注意。トリートメントの使用量は500円玉大が目安です。
すすぎが不十分
トリートメントの多くには、界面活性剤や乳化剤・シリコン・粘性剤・紫外線吸収剤・酸化防止剤・着色料・香料など、頭皮へ負担を与える可能性のある成分が入っています。
すすぎが不十分で頭皮にトリートメントが残ってしまうと、毛穴詰まりや頭皮への刺激になる場合も。
トリートメントともに残留した汚れや余分な油分の影響で雑菌も繁殖しやすくなり、炎症をまねきます。
トリートメントを使った正しいヘアケア方法
トリートメントの使用手順・ポイントを押さえ、健康な美髪を目指しましょう!
まずはヘアケアの正しい順番から説明します!
正しいトリートメントの手順
1.シャンプーはしっかりすすぎ、手のひらで水気をきる
水気が残っているとトリートメントの成分が薄まってしまいます。
2.トリートメントを髪の真ん中から毛先に向かってつける
耳の位置からやさしく滑らせるようにするのがポイント!
3.目の粗いコームでとかしトリートメントをなじませる
髪が長いと内側まで塗布しにくいのが難点。
とかすことで髪の1本1本まで行き渡らせます。
4.シャワーキャップもしくは蒸しタオルで髪をすっぽり包み込み、5~10分置く
こうすることでより、成分が浸透しやすくなります。
5.最後にしっかりとすすぎ、背中も念入りに流す
使用する順番、放置時間
使用する順番はシャンプー→トリートメント→リンスもしくはコンディショナーが正解。
最後にトリートメントをつけると、リンスの油分で成分が浸透しづらくなってしまうのでNG。
また、トリートメントは長時間置いてもダメージ補修の差はでません。
長く置きすぎると頭皮や髪のべたつきなどトラブルのもとになってしまうので要注意!
背中にトリートメントが垂れて、首や背中の湿疹の原因になる場合もあります。
放置時間はボトルの説明欄に書かれている時間をきちんと守りましょう。
トリートメントを使う頻度
トリートメントの使用頻度は美容師によっても意見が異なるため、一概には言えません。
しかし髪のべたつきが気になるひと、髪質がやわらかいひとはトリートメントを毎日使うと髪が重たくなりがち。
適度な軽さを保つためには、週2~3回の使用がおすすめです。
髪の痛みやパサつきが気になる場合は、洗い流さないタイプのトリートメントを使うと重たくならずにケアできますよ!
トリートメントを選ぶコツ
髪質や頭皮の状態には個人差があります。
自分の髪に合った商品を使うことでより安全に、理想の髪へと近づけることが可能に。
ここからは、トリートメントを上手に選ぶコツを紹介します。
ナチュラルな成分が使用されたものを選ぶ
肌や髪への影響を、極力おさえた商品を選ぶのがポイント。
髪への負担が少ない自然由来のオーガニックタイプや、無添加の商品がおすすめです。
シリコン自体は害のない成分ですが、頭皮に残留しやすく毛穴詰まりの原因になる場合も。なるべくノンシリコンタイプのトリートメントを選びましょう。
洗い流さないトリートメントを選ぶ
トリートメントには髪を柔らかくする成分が入っています。猫っ毛など髪がやわらかいひとには向かない場合も。
重たさやベタつきが気になる、髪をふんわりさせたい!というひとには洗い流さないタイプがおすすめです。
有効成分が長期間に渡ってしっかり浸透し、美しいツヤを出してくれます。
すすがないので、洗い流す際に頭皮につける心配もありません。
育毛効果のある「オールインワンシャンプー」もおすすめ!
トリートメントの重たさが苦手な方は、育毛効果のあるオールインワンシャンプーもおすすめです。
とくにエイジングに力をいれた女性用育毛シャンプーは、保湿や毛髪成分がたっぷり。
リンスやトリートメントを使用しなくても、髪がパサつくことがありません。
とくにおすすめしたいのが、Haru黒髪シャンプー。
ノンシリコンの無添加シャンプーで、22種類のエイジング成分とオリーブなどの天然オイルを配合。トリートメントなしでもツヤのある髪が目指せます。
トリートメントが苦手だけとツヤが欲しい!ヘアケアしながら育毛したい、抜け毛が気になる……という方にもぴったりだと思います。
女性の薄毛は加齢や生活習慣・ホルモンバランスの乱れ・誤ったヘアケア・ストレスなど、さまざまな要因で現れます。
将来の抜け毛を予防するという意味でも、育毛成分の配合された育毛シャンプーの使用はおすすめです。
トリートメント選びに迷ったら、ぜひこちらも検討してみてください。
>>haru 黒髪スカルププロシャンプーを実際に使ってみた感想
まとめ
髪はカラー剤・ヘアスタイリング剤・ドライヤーの熱・紫外線・外気の乾燥などで、日々ダメージにさらされています。
健康な髪を守るためにはキューティクルケアも大切!
トリートメントを正しく活用することで、きれいな髪の代名詞“輝くツヤ”が手に入ります。
トリートメントでのベタつきや抜け毛が気になる…というひとは、記事を参考に使い方や頻度などを調整してみてください。