洗髪は一番身近な育毛ケア。頭皮を清潔にすることは、女性の美しい髪を保つためにも欠かせません。
どんなシャンプーを選ぶかも大切ですが、意外と重要なのが洗髪の頻度。自分に合わない頻度で洗髪していると、頭皮を傷め抜け毛の原因になることもあります。
そこで今回は、洗髪のおススメ頻度を肌タイプ別に解説。正しいシャンプー方法も合わせて紹介します!
ベストな洗髪頻度には個人差がある
洗髪の頻度で多く耳にするのが、毎日の洗髪は頭皮の乾燥をまねくため「頭は毎日洗わないほうがいい」という話。
たしかに、洗いすぎによる皮脂のとりすぎは頭皮の乾燥をまねく可能性があります。そのため、洗髪の頻度を調整するのもひとつの方法です。
しかし、それがすべての方に頭皮に適しているとはかぎりません。
顔の肌に個人差があるように、頭皮の肌質もさまざま。
たとえば、乾燥肌のひとは頭皮の脂質が少ない傾向にあり、毎日洗髪を行うと脂分が不足し乾燥が進行してしまいます。
逆に脂性肌のひとは、毎日きちんと洗髪しないと酸化した脂質で炎症やフケを起こしたりする可能性があるのです。
こうした洗髪頻度による頭皮環境の悪化は、髪の痛みや抜け毛につながります。
薄毛予防のためにも、自分に合った洗髪頻度を見つけ習慣化することが大切です。
適した洗髪頻度は性別・季節によっても変わる
男性の肌は、一般的に女性よりも皮脂の分泌が多い傾向にあります。
汗もかきやすいため雑菌がわきやすく毛穴も詰まりやすいです。
それに比べ女性の肌は脂分が少ないのが特徴。年を重ねるとさらに皮脂の分泌量が減少するため、頭皮も乾燥しやすい傾向にあります。
そして、こうした頭皮の状態は季節によっても変化します。
湿度が高い春夏は皮脂の分泌が多くなり、温度・湿度が低い秋冬は寒さや乾燥で皮脂の分泌が減りがちです。
通常肌のひとでも季節的な要因で乾燥したり脂っぽくなったりすることがあるので、臨機応変なケアが必要です。
合わない洗髪頻度で起きる髪のトラブル
洗髪頻度が頭皮や髪の状態にあっていない場合、次のようなトラブルが起きる可能性も。
少し具体的に説明させて頂きます。
洗いすぎによるトラブル
頭皮は皮脂膜が皮膚表面を覆い、内部の水分の蒸発を防いだり外からの刺激から保護したりしています。
洗髪頻度が自分の頭皮にとって多すぎてしまうと、皮脂膜が壊れバリア機能が低下し、表面の皮膚の水分が失われてしまいます。
さらに一度バリア機能が低下してしまうと、皮膚内部の水分と脂分が外にでていってしまうため、さらにバリア機能が低下するという悪循環に。
外からの刺激にも弱くなり、炎症やかゆみなどのトラブルが起きやすくなります。
洗いが不十分な場合におきるトラブル
洗髪の頻度が自分の頭皮にとって少なすぎると、皮脂やホコリなどの汚れが頭皮にたまってしまいます。
放置しておくとかゆみやフケ増加の引き金となり、毛穴や毛根の炎症になってしまう恐れも。毛の付着力も弱めてしまうため抜け毛の増加へとつながります。
毎日のシャンプーが薄毛をまねく可能性もある!?
毎日、洗髪をしていてもシャンプーのすすぎ残しが原因となり、頭皮のバリア機能を低下させる場合があります。
シャンプーをした後すぐに地肌がべたつくようなら、きちんとすすげていない可能性が高いかもしれません。
シャンプーやリンスも頭皮にとっては異物。すすぎ残しによるたまった皮脂や汚れに細菌が付着し、細菌の繁殖による毛根の炎症をまねきます。
酸化した皮脂が髪の毛の出口である毛穴を防いでしまうため、髪の生成に必要な酸素が十分に供給されなくなる可能性も。
この状態が続くと毛根の発毛する力が弱まり、細く短い毛が生えるようになります。
大量のフケは頭皮が荒れている証拠!
抜け毛・薄毛につながる頭皮の荒れの症状に「フケ」があります。
フケが出る大きな原因は「乾燥」と「皮脂の過剰分泌」のふたつ。
頭皮の乾燥
乾燥し皮脂膜によるバリア機能が低下すると、角質層がめくれあがり剥がれていき白く乾燥したフケになります。
皮脂の過剰分泌
皮脂が過剰分泌すると角質層がくっついて塊になります。その塊が剥がれ落ちたものがベトベトとした大きめのフケの原因です。
こうしたフケの症状があるときは、洗髪頻度を見なおしてみましょう。
それでも治らないときは、何か別の原因が絡んでいる可能性があります。一度皮膚科へ相談してみるのもおすすめです。
【タイプ別】おススメの洗髪頻度
ここからは脂性肌・乾燥肌それぞれにおすすめの洗髪頻度を紹介します!
洗髪頻度を見極める目安のひとつにしてみてください。
脂性の頭皮のひと
シャンプーのすすぎが十分なのにべたつくというひとは、脂性肌である可能性が考えられます。脂性肌のひとは毛穴に皮脂がたまりやすいため、毎日のこまめな洗髪が必要です。
ただし、ゴシゴシと強くこするのは頭皮を傷つけるので厳禁!日に何度も洗髪するのも脂分のとりすぎにつながるのでやめましょう。
乾燥肌のひと
洗髪後に地肌がかゆくなる・白いフケが多くでるなどの症状がある場合は、乾燥肌である可能性が考えらえられます。
とくに女性は、男性に比べて皮脂が少なく乾燥しやすいのが特徴。頭皮の潤い不足は加齢の影響でも進行するので、洗髪による皮脂のとりすぎに注意しましょう。
乾燥肌のひとは1日間隔の洗髪がおすすめです。
汗や汚れが気になるときは、シャンプーの変わりにお湯で洗髪する方法もあります。
頭皮の状況は季節や体調などによってもかわるので、様子をみて調節してみてください。
おすすめの洗髪するタイミング
洗髪するタイミングは基本的に朝夜どちらでもかまいませんが、おすすめは夜寝る前の時間帯。
一日過ごした頭皮は、昼間ついたホコリや皮脂で汚れた状態です。そのままの状態で寝るのは頭皮にあまりよくありません。
とくにワックスなどのスタイリング剤を付けた日は要注意!そのまま寝ると雑菌が繁殖しやすくなります。
頭皮の荒れや薄毛防止のためにも、夜のうちにしっかりと汚れを落としたほうがよいでしょう。
シャンプー方法を見直して薄毛を防止しよう!
日々の正しいシャンプーは薄毛ケアの基本。
正しい方法をみにつけ薄毛や抜け毛の予防へとつなげましょう!
1.正しいシャンプーの手順
1.目の粗いブラシで髪・頭皮全体をブラッシングし、髪のもつれやホコリなどをとる。
根本から髪をとくと絡まって痛むので、毛先から少しずつほぐすこと。
2.地肌をまんべんなく流して予洗いする
3.手で髪の毛の水気を切る
4.シャンプーを、一度手の平に出し泡立て、地肌にもみこむようにしてつけ、
頭皮→髪の順で洗髪する
6.地肌→髪の順でよくすすぐ
襟足部分はすすぎ残しがちなので注意しよう
2.頭皮に合ったシャンプーを選ぼう
せっかく洗髪頻度を調整しても、頭皮を洗うものが肌に合わなければ意味がありません。
シャンプーは頭皮や髪質に徹季節なものを選びましょう。
脂性肌のひとは洗浄力の強いさっぱりタイプがおすすめ。通常肌のひとでも汗をかきやすい夏やべたつきが気になるときは、さっぱりタイプに切り替てみてください。
乾燥肌のひとは地肌が過敏な傾向にあります。さっぱり系の洗浄力の強いシャンプーは、頭皮への刺激になる場合があるので避けたほうがよいでしょう。
おすすめは低刺激なアミノ酸シャンプーです。洗浄力が強すぎないので地肌をやさしく洗髪できます。
まとめ
自分に合った洗髪頻度を習慣づけよう
シャンプーの適切な頻度には個人差があります。
一概にはいえませんが、地肌のベタつきを感じたら毎日のこまめな洗髪。乾燥を感じたら一日おきの洗髪がおすすめです。
一番大切なのは、加齢・季節などで日々変わる頭皮の状況をこまめにチェックすること!その時々の頭皮状態に応じたケアで、抜け毛のない健やかな髪を目指しましょう!
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