健康な頭皮は通常、青白い色をしています。
赤い頭皮は炎症や血行不良を起こしているサイン。
かゆみ・大量のフケなどといったトラブルを伴う場合もあります。
悪化すると抜け毛や薄毛につながる可能性もあり、早めの対処が必要です。
今回は、赤い頭皮の症状・原因を詳しく解説。
良好な頭皮環境を保つための対策方法を紹介します!
赤い頭皮は薄毛をまねく可能性がある
頭皮はからだの一番上に位置しており、血管も細いため血流が悪いのが特徴。
通常は白か青白い色をしています。
赤い頭皮は異常がある証拠!
改善のためにも、まずは頭皮が赤くなる原因をみていきましょう。
赤い頭皮になってしまう3つの原因
- 頭皮の血行不良
- 皮脂の過剰分泌による毛穴詰まり
- 地肌の炎症
ターンオーバー(皮膚細胞の生まれ変わり)は、通常一か月弱の周期で行われています。
健康な頭皮や髪の毛をつくるには、この肌の生まれ変わりのサイクルがとても重要。
でも、頭皮の血流が悪いと細胞への栄養が届かず新陳代謝が衰えてしまいます。
皮脂の過剰分泌による毛穴詰まりや、刺激や乾燥による地肌の炎症は頭皮環境を悪化させる要因です。
赤みによる頭皮状況の悪化は、そのまま薄毛へとつながる可能性があり早めの対処が必要です。
ただ、ひとくちに“赤い”といっても「フケやかゆみを伴う」「生え際など部分的に赤みがでる」など原因によって症状が異なります。
赤い頭皮の改善は、症状にあった対策をとることが鉄則!
頭皮が赤くなる原因や症状の具体例を紹介していくので、よろしければ参考にしてみてください。
頭皮の状態をチェックしてみよう!
赤い頭皮の原因はさまざま。
原因を特定するのは難しいのですが、かゆみやフケなどの症状から要因を探ることは可能です。
赤みとともに現れるトラブルと原因をいくつかあげたので、見極めのヒントにしてみてください。
頭皮がかゆい
地肌の炎症により、かゆみがおこる場合があります。
炎症の原因はさまざまですが、女性に多いのが地肌の乾燥からくる炎症です。
乾燥は生活習慣やホルモンバランスの崩れ、加齢による潤い不足、外気の乾燥などでおこります。
かゆいからといってかきむしると、さらに症状が悪化する場合もあるため早めに対策しましょう。
>>頭皮の乾燥の原因とは?かゆみ・フケ・抜け毛におすすめの頭皮ケア!
ニキビ
頭皮は毛穴が密集しているため、じつはニキビができやすい場所なんです。
ニキビは皮脂の過剰分泌による毛穴詰まりが原因。
生活習慣や頭皮の傷、慢性的なストレス、汚れの蓄積などでターンオーバーが乱れると、角質や汚れが溜まり毛穴がふさがれます。
すると、その毛穴に皮脂が溜まりアクネ菌が増殖。炎症をおこすというメカニズム。
ニキビを予防、改善するためにはまず頭皮を生活に保ち、しっかりと保湿してやることが重要です。
>>頭皮ニキビで抜け毛が増えるって本当?ニキビと薄毛の関連性を徹底解説!
湿疹
湿疹の要因は色々あるため一概にはいえませんが、赤みと同時に発生している場合、
皮脂のバランスの崩れ、過労、カラーリング、アレルギー症状による皮膚炎が考えられます。
頭皮を清潔に保つこと、保湿して皮脂バランスを整えることが改善への近道!
それでも改善しない場合は、ほかの原因も考えられるため早めに病院を受診しましょう。
参考
http://jp.rohto.com/learn-more/skin-trouble/column/scalprash/
頭皮の痛みその1
地肌への刺激や乾燥による炎症で、手荒れのような状態になっている可能性があります。
痛みを感じる場合はシャンプーやヘアケア用品が合っていないのかもしれません。
敏感肌・乾燥肌のひとは、毛染めやパーマによる刺激にも注意。
最近は美容院で使う薬剤も進化しているため頭皮の負担が減っていますが、体質や薬剤の種類によっては皮膚の炎症を引き起こす場合もあります。
肌質に不安がある場合は、事前に美容師さんに伝えておくと安心です。
自宅でカラーリングする場合も必ずパッチテストを行いましょう。
>>頭皮の乾燥の原因とは?かゆみ・フケ・抜け毛におすすめの頭皮ケア!
頭皮の痛みその2
押したときに痛みが伴うときは、頭皮が血行不良を起こしている可能性があります。
血行が悪い場合、頭皮は赤茶色の変色するのが特徴。
運動不足や慢性的なストレス、首や肩のコリ、冷え性、喫煙などが原因でおこります。
ただ、頭皮の痛みは神経痛などの疾患が原因となっているケースもあります。
痛みがある場合は自己解決せず、早めに病院を受診しておくと安全です。
フケ
皮脂バランスの崩れによりフケが増殖すると、細菌が繁殖し炎症をおこします。
フケは見た目や出方によって原因が異なるため、適切な対処を行いましょう。
パラパラとした白く乾燥したフケは地肌の乾燥が原因です。
進行すると「ひこうせい脱毛症」につながるケースも。
保湿を徹底し皮脂とのバランスを保つこと、生活習慣の改善も必要です。
ベタベタとした白い塊のようなフケは皮脂の過剰分泌が原因。
進行すると脂漏性皮膚炎へとつながり、抜け毛がおきやすくなります。
男性に比較的多い症状ですが、女性も食生活の乱れやホルモンバランス、ストレスなどでおこることがあります。
頭皮を清潔に保ち、食事や睡眠など生活習慣の改善を行いましょう。
脂漏性皮膚炎である場合、抗菌作用のあるシャンプーを使うのがおすすめです。
前髪の生え際が赤い
前髪の生え際などが赤い場合は、接触性皮膚炎を起こしている可能性があります。
接触性皮膚はかぶれや摩擦による刺激、アレルギー性の物質が肌にふれることで起きる炎症です。
シャンプーやヘアケア用品があっていないケース。
パーマの化学剤の影響などが考えられます。
「赤い頭皮」のための具体的な対策方法
ここからは、いますぐできる赤い頭皮の対策方法を紹介します!
シャンプーを替える
市販に多く出回っているアルコール系シャンプー。
使用感のよさなどがメリットですが、洗浄剤が強いのがネックです。
肌質によっては皮脂を余分に取り除いてしまい乾燥につながることも。
成分表にラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸アンモニウムと記載がある商品はアルコール系シャンプーになります。
肌が荒れやすいひとは低刺激でほどよく潤いを残こしてくれる、アミノ酸シャンプーがおすすめです。
洗い方を見直す
シャンプーは一日1回が基本。
ゴシゴシと爪をたてたり強くこすったりするのは、頭皮への刺激になるためNGです。
シャンプー前にブラッシングや一度お湯ですすぐ“予洗い”を行うことで汚れを落としやすくなり、使うシャンプーも少量ですみます。
頭皮への負担軽減につながるので試してみてください。
シャンプーは原液を地肌にのせるのではなく、一度手のひらで泡立てるのがコツ。
指の腹でやさしくマッサージしながら洗髪すれば血行促進にもなります。
シャンプーのすすぎ残しは炎症のもとになるため、念入りに洗い流しましょう。
適度な運動をする
頭皮の血巡りをよくするには適度な運動が有効です。
ジョギングやウォーキングといった有酸素運動を生活に取り入れてみましょう。
一日の終わりに半身浴でじっくり血行を促すのもおすすめ。
就寝2~3時間前の入浴は、良質な睡眠にもつながります。
頭皮マッサージをする
起床・就寝時や入浴後に、指の腹でやさしく頭皮をマッサージします。
マッサージはターンオーバーを促進しニキビの解消に。
毛細胞への栄養供給をスムーズにし、発毛・育毛にもつながります。
帽子や日傘で紫外線を避ける
頭皮が炎症をおこしているときは、紫外線の影響を受けやすくなっています。
悪化させないためにも、防止や日傘などで紫外線をしっかりガードしましょう。
頭皮や髪によい栄養を摂取する
肌のターンオーバーを促すコラーゲンや、肌や髪の生成に欠かせないビタミン類を中心にバランスのよい食事を心がけましょう。
食事だけの摂取が難しいときは、補助的にサプリメントを利用するのも有効です。
>>女性の育毛に効果的な栄養とは?髪に良い成分とおすすめ食材を解説!
十分な睡眠をとる
頭皮の新陳代謝が最も活発になるのは、午後10時から午前2時の間。
その時間帯にしっかりと睡眠をとることで、肌の細胞の生まれ変わりをサポートします。
ダメージを受けた髪の修復・髪の生成も活発になるので、育毛のためにもなるべく睡眠時間を確保しましょう。
育毛剤で頭皮環境を改善する
頭皮に炎症が起こるということは、トラブルが起きやすい環境であるということ。
血行不良、皮脂詰まり、炎症などはすべて発毛の妨げ・抜け毛につながります。
良好な頭皮環境を保つためにも、育毛剤でのケアがおすすめです。
無添加の女性用育毛剤なら肌への負担も少なく、副作用の心配もありません。
ぜひ、毎日のケアに取り入れてみてください。
(痛みや湿疹などの症状がある場合は、念のため使用を控えましょう)
>>女性用育毛剤おすすめランキング!~私が試した5本をバッサリ評価~
症状がひどい場合は皮膚科を受診しよう
慢性的な赤みや皮膚炎は自分で解決することは困難です。
自己解決しようとすると、かえって悪化させてしまう場合もあるため危険です。
とくに痛みを伴うときは、違う疾患が隠れている場合も考えられます。
悪化を防ぐためにも早めに皮膚科を受診しておくと安心です。
病院では飲み薬やかゆみを抑えるストロイドなどをつかって治療が行われます。
ほとんどが保険適用内で治療が行われるため、料金もそこまで高額ではありません。
抜け毛予防の意味もこめて気軽に受診しましょう。
まとめ
赤い頭皮には適切な対策を!
頭皮環境の悪化はそのまま抜け毛や薄毛の原因にもつながります。
髪に覆われている頭皮は微妙な変化が察知しにくい場所。
普段から頭皮の状況をこまめにチェックし、予防・改善につなげましょう!