最近、抜け毛が増えてきた気がする……そんなとき気になるのが抜け毛の本数。
100本以上はダメという話もあれば、300本抜けても大丈夫という話も……。
実際、一日に何本までなら問題ないのでしょうか?
また何本抜ければ薄毛の危険があるのでしょう?
今回は、女性の「抜け毛の本数」と「予防法」についてご紹介したいと思います!
抜け毛は一日何本までOK?
毛髪は個人差もありますが、一日に100本程度抜けるといわれています。
頭皮にはおよそ10万本の毛が生えており、一日50~100本程であれば問題ありません。
しかし、不規則な生活習慣をおくっていたり体調が著しく変化したりすると、頭皮環境の悪化でヘアサイクルが乱れてしまうことがあります。
すると毛髪の成長期が短くなってしまうので、髪が十分に育たず細く弱い毛が増えることに。悪化すると抜け毛の本数も増加します。
女性が薄毛になる場合、初期の段階ですぐに脱毛するのではなく徐々に髪が細くなる傾向にあります。
そのため、抜け毛の本数よりもまずは「抜けた毛の変化をきちんと見極める」ことがポイントです。
抜け毛の状態をチェックしてみよう!
抜け毛には髪が寿命をまっとうして抜け落ちる「自然脱毛」と、トラブルにより髪が途中で抜けてしまう「異常脱毛」があります。
見極めのポイントは毛根部分。下記を参考に、抜け毛の状態をチェックしてみましょう。
自然脱毛
- 毛根部分にマッチ棒のような膨らみがある
- 毛根周辺が透明な膜で覆われている
異常脱毛
- 毛根部分の膨らみが小さい、膨らみがない
- 毛根を覆う膜が黒い
- 毛根部分の形状がガタガタ
健康な髪の毛には毛根部分にマッチ棒のような膨らみがあります。
膨らみが小さい、もしくはない場合はヘアサイクルの乱れにより毛母細胞の活力が失われている可能性も。
毛根部分の膜が黒くなっているのは頭皮の血流が悪くなっている証拠です。
そして、毛根部分の形状がガタガタしている場合は要注意!
ストレスやパーマなどが影響している場合もありますが、急速な脱毛をともなう円形脱毛症を発症している可能性もあります。
頭皮の状態にも着目!
また、健康な頭皮は「透明度があり青白い色」をしています。
頭皮が赤い・茶色くなっているときは、うっ血や炎症をおこしている可能性が考えられるため早めの対処が必要です。
つい抜け毛の本数にばかり注目してしまいがちですが、抜け毛の形状や頭皮の状態を見極めることも薄毛予防の大切なポイント。
上記のような異変を感じたら、抜け毛の増加や薄毛につながらないうちに早急なケアを!
女性の抜け毛が増える原因
では、抜け毛の状態や本数に異変がある場合、どんなトラブルが考えられるのでしょう?
女性が特に発症しやすい薄毛を、いくつかまとめてみました。
一時的に抜け毛が増えるケース
分娩後脱毛症
出産後は一時的なプロゲステロン(女性ホルモンの一種)増加で、成長期が長くなります。
しかし、出産とともに分泌量が元に戻るため維持されていた毛が一気に脱毛し薄毛状態に。
特に前髪や頭頂部の分け目が薄くなります。
分娩後の脱毛症は時間の経過とともに回復しますが、育毛剤などでケアすることでより早く回復することが可能です。
季節の変わり目による脱毛
夏は湿度が上がりやすく皮脂の分泌量が増え頭皮も荒れがち。
夏の間浴びた紫外線や夏バテによる栄養不足も、秋口の抜け毛増加の要因となります。
冬は乾燥で発生した静電気が毛髪や頭皮へのダメージに。
寒さで末端の血管が収縮し毛根への栄養・酸素の供給が妨げられ、その影響が春ごろにではじめます。
これらの脱毛は時間の経過とともに回復するためさほど心配することはありません。
しかし、不規則な生活などでヘアサイクルが回復しない場合、そのままびまん性などの脱毛症につながる可能性も考えらえるので用心が必要です。
>>春や秋は抜け毛の季節って本当?季節の変わり目の抜け毛対策
徐々に抜け毛が増えるケース
びまん性脱毛症
加齢による毛母細胞の機能の低下・ホルモンバランスの崩れ・生活習慣・ストレスなどにより発生します。
徐々に髪が細くなり、分け目や地肌の透けが目立つようになるのが特徴です。
牽引性(けんいんせい)脱毛症
ポニーテールやヘアアイロンの使用で頭皮の一部に血行障害が発生します。
ダメージが蓄積されると、負荷が大きい生え際や結び目部分の髪が脱毛していきます。
粃糠性(ひこうせい)脱毛症
ホルモンバランス・自律神経の乱れ・ストレス・ヘアカラーのダメージなどで皮膚の水分量と皮脂のバランスが悪化。
皮膚の代謝が悪くなりたまった角質がフケとなり、毛穴を塞ぐことで炎症が発生しかゆみや抜け毛へとつながります。
脂漏性(しろうせい)脱毛症
皮脂が過剰に分泌し、こびりついたフケやホコリに雑菌が繁殖して炎症おこします。
フケ自体がベタベタとしているのが特徴。
メカニズムが粃糠性脱毛症とほぼ同じなので、2つの脱毛症が合わせて発症するケースもあります。
>>女性の頭皮の過剰な皮脂分泌は薄毛の原因に!ベタつく頭皮の原因と対策
FAGA(女性男性型脱毛症)
加齢や不規則な生活習慣による女性ホルモンの低下が原因。
ホルモンバランスが崩れることで脱毛を促す男性ホルモンの影響を受けやすくなり、細い毛や抜け毛が増えます。
頭頂部や生え際を中心に頭皮全体が薄くなるのが特徴。30代~40代に多い脱毛症ですが、若い世代にもおこります。
抜け毛の裏に病気が隠れているケースも!
上記の脱毛症以外に病的な脱毛症が隠れている場合もあります。
特に下記の2つは女性がかかりやすい病気といわれているので注意が必要です。
鉄欠乏性貧血
鉄はからだへ酸素を運搬する役割をもっており、毛の成長にも欠かせない成分です。
しかし、月経がある女性は鉄分が不足することが多く、全体の約7割が貧血状態だといわれています。
著しい鉄欠乏症貧血の場合、抜け毛にいたる可能性がありサプリメントや食事などで補う必要があります。
あまりにひどい場合は病院で注射や点滴を受ける場合も。
円形脱毛症毛
頭皮の一部がコインのように丸く脱毛するのが特徴です。
重症化すると脱毛部分が広がる他、眉毛やまつげに脱毛おきるケースも。
免疫力の低下やストレス・毛根の栄養不足やホルモンバランスの乱れなど原因としてあげられ、自己免疫疾患やアトピー性疾患も発症に関わると考えられています。
甲状腺機能の異常
バセドウ病・橋本病などといった甲状腺疾患の特徴に「急速な抜け毛」があります。
女性は男性に比べて甲状腺疾患を発症しやすく、抜け毛に悩むひとも少なくありません。
抜け毛のケアを平行して行う場合は医師としっかり相談しましょう。
一日の抜け毛の本数を数えてみよう!
頭皮や抜け毛の状態は比較的分かりやすいですが、抜け毛の本数は自分ではなかなか把握しにくいですよね。
そんなときは、以下の方法を試してみてください。
・枕に落ちた抜け毛を数える
・お風呂の排水溝の抜け毛を数える
寝る直前にコロコロなどで枕を掃除し、朝になってから抜け毛を集めます。
時間がないときは一旦、箱に保管し後で観察すればOK。
お風呂も同じく排水溝の掃除を行ってから落ちた髪の毛を数えます。
この方法なら、自分がどんなタイミングで髪の毛が抜けているのか把握できますし、保管しておいた髪を後からじっくり確認することも可能です。
数えてみると意外に本数が少なかった!なんてことも。
一日で抜け毛がどのくらいなのか確認する際は、ぜひこの方法を試してみてください!
抜け毛のない健康な頭皮環境を目指そう!
平均的な抜け毛の本数をキープするためには、まず頭皮が健康であることが条件です。
食事や生活習慣の改善・日常のケアでヘアサイクルの正常化をはかりましょう!
将来の抜け毛予防のためには育毛剤を使ったマッサージも取り入れたいところ。
簡単なやり方をご紹介しますので参考にしてみてくださいね!
バランスのよい食事
髪の毛はからだの外からとる栄養素でできています。
健康な髪をつくるためにもバランスのよい栄養摂取を心がけましょう。
特に髪の毛の原料となるタンパク質、頭皮の新陳代謝を助けるビタミン・ミネラルなどは抜け毛予防に欠かせません。
不足しがちな亜鉛や鉄分の摂取も忘れずに!
軽い運動
適度な運動による血行促進で、頭皮全体に酸素や栄養が行き渡りやすくします。
継続することが重要ですから、無理なく行えるストレッチやウォーキングなどからトライしましょう。
ストレス発散
仕事・子育て・介護など現代社会はストレスを感じるタイミングがたくさん!
友人と話す・ゆっくりと湯船につかる・しっかりと休息をとるなど自分に合ったストレス解消法を見つけ、ストレスとうまく付き合いましょう。
良質な睡眠をとる
睡眠の質を上げ、髪の生成に関わる成長ホルモンの恩恵を受けやすくします。
能の覚醒を防ぐため、寝る前はパソコンやスマートフォンの使用を避ける、カフェインの摂取をしないなど、普段行っている習慣を意識的に見直してみましょう。
禁煙
タバコに含まれる成分は血管を収縮させ、新陳代謝に欠かせないビタミンCを消費します。
タバコは本数を減らすか、できれば禁煙するのが理想です。
正しいシャンプー方法を身につける
間違った洗髪の仕方で髪が抜けているケースもあります。
シャンプーは髪ではなく頭皮を洗うのもの。爪を立ててゴシゴシするのは厳禁です!
シャンプーは手のひらで泡立ててから頭皮にのせ、泡で包み込むようにして洗うのがコツ。爪ではなく指の腹を使うよう意識しましょう。
すすぎ残しのないようにしっかり洗い流すのもポイントです。
育毛剤で頭皮マッサージをする
女性はちょっぴり手を出しにくいイメージの育毛剤。
しかし、最近では女性の薄毛人口が増加し、女性専用の育毛剤も種類が豊富に揃っています。
育毛目的だけでなく、抜け毛の予防や美髪のために使用するひとも多くみられます。イメージ的には、『頭皮に使う化粧水』という感じで使えば、しっくりきますね!
育毛剤を使いながら、さらに頭皮マッサージで血流を高めることで毛乳頭への栄養・酸素供給がスムーズになり、丈夫な毛髪の育成につながります。
ぜひ普段のお手入れに取り入れてみてください。
簡単な頭皮マッサージのやり方
- 頭皮全体に行き渡るように育毛剤をつける
- 生え際から頭頂部にかけて両手の指の腹で、円をえがくくようにもみほぐす
- 耳の周りのリンパをやさしくつまみ、軽くほぐす
- 頭頂部にある百会(ひゃくえ)というツボを3回押す。
※上記のマッサージを毎日5分程度、入浴後などに行います。
【年代別】おすすめの女性専用育毛剤はコレ!
これらの頭皮ケア成分が含まれた育毛剤を、生活習慣の改善と共に日ごろから使う事で、内面と外面からダブルで育毛ケアができておすすめです。
特に、ベルタヘアローションとミューノアージュという女性専用の育毛剤がとてもおすすめです。私も産後の抜け毛が気になり始めてから使い始めました。
20代・30代の女性はベルタヘアローション!
20代~30代の女性と、産前産後の女性は迷わずコレ!
ベルタヘアローションは若い女性から圧倒的な支持とリピート率を集めている一番人気の女性専用育毛剤です★
ベルタヘアローションの詳細は、下記の記事で実際に使ったレビューも詳しくご紹介していますので是非チェックしてみてください。
>>20代・30代の女性にベルタヘアローションを一番おすすめする5つの理由
40代~60代の女性はミューノアージュ!
ミューノアージュは女性用育毛剤では数少ない「アルコール完全フリー」の育毛剤。
特に頭皮が敏感な方にはミューノアージュがおススメです!
>>40代以上の女性にミューノアージュ育毛剤をおすすめする3つの理由
まとめ
抜け毛は一日100本が目安!それ以上は早めの薄毛対策を!
女性の抜け毛の平均本数は一日100本程度が目安です。
体調や季節の変化で一時的に抜け毛が200~300本に増えることもありますが、時間の経過とともに回復しますので過度に心配することはありません。
ただし、「抜け毛の本数が減らない」「増えてきた」「抜け毛や頭皮の状態に異変がある」ときは要注意!
薄毛の進行がはじまっている可能性も視野に入れて、早めの対策を開始しましょう!
私が実際に試した5本の女性用育毛剤の特徴やおすすめポイント、使用感などをまとめた記事を書きましたので、女性用育毛剤を試してみたい方はまずこの記事をチェックしてください!