育毛剤の効果を最大限に発揮するためには、自分に合った成分を見極めることが重要です。
でも、育毛剤の成分って名前をみただけではどんな効果があるのか分かりづらいですよね。
入手しやすく使用法も簡単な育毛剤は、育毛の入門アイテムとしても最適です。
こまめに手入れすることで、髪の毛や頭皮を良好に保ち、毛の育ちやすい環境をつくりだします。
しかし、せっかくの育毛剤も頭皮に合わない成分が入っていては台無しです。
思ったとおりの成果が得られないばかりか、頭皮トラブルや薄毛を引きおこす可能性も……。
今回ご紹介する「グリチル酸ジカリウム」も女性用育毛剤の成分としてよく使われている成分ですが、実際どんな成分が分からないというひとも少なくないはず。
そこで、グリチル酸ジカリウムの効果や副作用などについて、詳しくご紹介したいと思います!
グリチルリチン酸ジカリウムとは?
グリチルリチン酸ジカリウムは、甘草(カンゾウ)というマメ科の植物から抽出・精製された成分です。
抗炎症・抗アレルギー・かゆみ防止・解毒・殺菌作用があり、医薬品からスキンケア製品化まで幅広く使われています。
配合されている製品の一例をご紹介します。
「喉の薬・口内炎・点眼薬」
炎症を鎮める目的で配合される
「風邪薬」
抗アレルギー作用により、症状を穏和する目的で配合される
「育毛剤・シャンプー」
かゆみ・フケを抑える目的で配合される。
「ニキビケア」
殺菌作用を目的としニキビケア製品などに配合される
グリチルリチン酸ジカリウムが毛髪に与える作用
頭皮は皮脂と水分でバリアのような薄い膜を貼り、頭皮を刺激から守ったり内側の水分蒸発を防いだりしています。
しかし、30代後半~40代頃になると頭皮の水分量が減少しバリア機能が低下。
頭皮は乾燥し雑菌の繁殖による炎症をおこしやすくなります。
頭皮の炎症はかゆみや湿疹をおこすきっかけに。無意識に頭皮をかきむしることで大量のフケが発生する場合も。
外部からの刺激にも弱くなるため、シャンプーなどの成分でアレルギー反応をおこす可能性もあります。
上記のような症状が慢性的に続くと、抜け毛や薄毛につながる危険性があるので要注意です。
グリチルリチン酸ジカリウムはこうした炎症による症状を穏和し、頭皮環境を良好に保つ作用があります。
グリチルリチン酸ジカリウムの副作用について
グリチルリチン酸ジカリウムは一日の摂取量が40ml を超えると、アルドステロン症と似た症状がでる可能性があります。
アルドステロン症とは?
アルドステロン症とは副腎皮質ホルモンの一種である、アルドステロンが過剰に分泌された際におこる症状です。
「高血圧」や「低カリウム血症」「むくみ」などが特徴になります。
ただし、グリチルリチン酸ジカリウムは効果が緩やかな成分ですし、用法・容量をきちんと守ればこういった副作用が起きることはほとんどありません。
また、医薬品医療機器総合機構のサイトには下記のように記載があります。
『主な原因は、甘草 かんぞう あるいはその主成分であるグリチルリチンを含む 医薬品の服用です。甘草やグリチルリチンは、漢方薬、かぜ薬、胃腸 薬、肝臓の病気の医薬品などに含まれています。』
医薬品医療機器総合機構「偽アルドステロン症」より引用
この副作用はグリチルリチン酸ジカリウムを口から服用(経口摂取)した際におこる症状です。
育毛剤は直接体内に摂取するわけではありませんから、特に心配する必要はないでしょう。
グリチルリチン酸ジカリウムはどんな女性におすすめ?
グリチル酸ジカリウムは女性の薄毛に幅広く作用する成分ですが、特に次のようなひとにおすすめです。
- 敏感肌のひと
- 授乳中のひと
- 薄毛の予防をしたいひと
毛髪にはヘアサイクルがあり、育毛剤の効果が期待されるのは今から生えてくる毛に対しての作用です。
そのため、育毛ケアは最低でも3ヶ月から6ヶ月程度は続けることが必要。育毛剤は長期間、継続して使うことを考えなければいけません。
でも、強い成分をからだに使い続けるのは少し不安感があるというひともいるはず。
その点、グリチル酸ジカリウムは副作用の危険性も少なく肌の刺激も少ないので、安心して使い続けることができます。
もちろん、毛根に直接作用したり母乳へ移行したりすることもないので、授乳中の方でも使用が可能です。
将来の薄毛が不安、最近、髪が細くなってきというときの予防対策としても最適です。
相性の良い成分で効果アップ!
グリチル酸ジカリウムは、どちらかといえば薄毛の予防、“守り”に特化した成分です。
積極的に育毛したい場合はグリチルリチン酸ジカリウム単体では難しく、できれば攻めの成分が欲しいところ。
そこで、重要になってくるのが育毛剤に配合された他の成分です。
見極めのポイントは「頭皮の血行不良や栄養不足を補う成分」が配合されているかどうか。
この2つは女性の薄毛に大きな影響を与えるため、特に改善したい症状です。
そして「女性育毛剤を選ぶ」ということも大切。
グリチルリチン酸ジカリウムは男性育毛剤にも配合されていますが、男性育毛剤はアルコールが配合されていることが多いため、女性の肌には刺激が強い場合も。
特に髪の毛や頭皮の状態が悪いと言う場合は注意が必要です。
頭皮の良好な状態を保つためにも。女性の肌質や薄毛環境に合わせた女性育毛剤を使用しましょう。
グリチル酸ジカリウム配合の女性育毛剤
グリチル酸ジカリウムを配合している女性用育毛剤はいくつかありますが、特におすすめなのがベルタヘアローションとミューノアージュです。
ベルタヘアローションは天然エキスを主成分とした育毛剤。グリチルリチン酸ジカリウムと併せて使用したい成分もいくつか配合されています。
ミューノアージュは2剤式の頭皮美容液と育毛剤のセットで、40代以上の女性からたくさんの支持を集めています。
その他の配合成分
「センブリエキス」
保湿・血行促進作用・頭皮ダメージを与える原因を抑える
「 酢酸トコフェロール」
ビタミン誘導体の一種。頭皮トラブルを防ぐ作用がある
「ヒオウギ抽出液」
女性ホルモンに似た働きをする「イソフラボン誘導体」を含む
その他、56種類の頭皮ケア成分が入っています。
肌にやさしいので安心!
グリチル酸ジカリウムがいくら肌にやさしくても、他の成分に副作用の心配があったら意味がありませんよね。
その点、ベルタヘアローションは天然エキスが主成分で副作用リスクがとても少ない育毛剤です。
敏感肌はもちろん、妊娠・授乳中も使えるので産後の脱毛に悩む方も安心して使えます。
ベルタヘアローションの詳細は、下記の記事で実際に使ったレビューも詳しくご紹介していますので是非チェックしてみてください。
>>20代・30代の女性にベルタヘアローションを一番おすすめする5つの理由
また、ミューノアージュは女性用育毛剤では数少ない「アルコール完全フリー」の育毛剤。
特に頭皮が敏感な方にはミューノアージュがおススメです!
>>40代以上の女性にミューノアージュ育毛剤をおすすめする3つの理由
まとめ
グリチル酸ジカリウムは医薬品からスキンケア製品まで広く使われる成分です。
賢く使えば、頭皮環境の正常化や髪が生えやすい状態をつくるのに役立ってくれるはず。
育毛剤を選ぶ際はグリチルリチン酸ジカリウムと相性のより成分が配合されている製品を選ぶこと。肌にやさしい女性育毛剤を選ぶのがポイント!
よかったら、今回の記事を育毛剤選びのヒントにしてみてくださいね。
私が実際に試した5本の女性用育毛剤の特徴やおすすめポイント、使用感などをまとめた記事を書きましたので、女性用育毛剤を試してみたい方はまずこの記事をチェックしてください!