毎日洗髪しているのにフケがでる、頭皮がべたつく……そんな経験はありませんか?
肩や服に落ちたフケは、不潔な印象を与えてしまいそうで不安になってしまいますよね。
今回は、女性のフケの原因を解説!
改善のキーポイントとなる、生活習慣やシャンプー選びのコツを紹介します!
大量に落ちるフケは頭皮環境悪化のサイン!
フケは新陳代謝により古い角質が落ちたもの。
誰の頭皮にもおきることですから、そんなに神経質になることはありません。
しかし、肩に落ちるほど大量に発生しているときは注意が必要です。
大量に発生するフケは「頭皮環境の悪化」が原因。
頭皮の状態が悪くなることで角質が剥がれ落ち「フケ」となります。
フケが毛穴に溜まり頭皮状態がさらに悪くなると、抜け毛が発生することも。薄毛予防のためにも早めの対処が必要です。
頭皮環境の悪化の要因には、下記の2つがあげられます。
皮脂と水分のバランス崩れ
肌の潤いは表皮にある「皮脂」と、角質層内部の「水分」により保たれています。
健康な肌は、角質層の間にある隙間を埋める細胞間脂質や天然保湿因子(NMF)がたっぷりある状態。常に20%前後の水分量がキープされています。
皮脂は肌内部の水分蒸発を防ぐ役割があるため、過剰に増えたり減ったりするのもいけません。
表皮の皮脂と水分のバランスが崩れると、乾燥・炎症・毛穴詰まり・ニキビ・くすみなど肌トラブルをまねきます。
ターンオーバーの乱れ
肌をつくる角質層は、約28周期のサイクルで行われているターンオーバーによって、肌の奥から上へ押し上げられたもの。
ターンオーバーのサイクルが乱れると、古い角質が溜まりフケが発生しやすくなります。
頭皮環境の悪化をまねく原因
皮脂バランスやターンオーバーのサイクルには、加齢のほか、生活習慣や気候なども大きく影響します。要因となるものを順番にみてきましょう。
加齢
年齢を重ねると肌の細胞間脂質や天然保湿因子が減少し、肌の潤いが保ちづらくなります。
代謝機能も鈍るため古い角質が溜まりやすい状態に。
栄養素の不足・偏り
脂質や糖質の多い食事は皮脂の分泌量を増やす原因に。ダイエットによる栄養不足も肌の乾燥をまねきます。
睡眠不足
睡眠不足による生活リズムの乱れは、ストレスの慢性化・ホルモンバランス、自律神経の乱れにつながります。
運動不足
血行不良の影響でターンオーバーが鈍ると、古い角質が溜まりやすくなります。
ストレス
慢性的なストレスは自律神経やホルモンバランスを崩し、皮脂の分泌を活発にさせます。
外気の変化
冬の冷たい空気や湿度の低さは肌を乾燥させ、夏の湿度の高さは皮脂の分泌を活発にします。
洗いすぎ
頭皮を洗いすぎると、皮脂のとりすぎで乾燥をまねきます。
フケの種類
フケには乾性と脂性の2タイプがあります。それぞれの特徴をみていきましょう。
乾性フケ
頭皮の乾燥が原因で起きる乾性フケは、白く細かいのが特徴です。頭をかくとパラパラと落ちてきます。
乾性フケの原因はダイエットによる栄養不足、血行不良、加齢による潤いの減少など。
パーマやカラーリングによる頭皮への刺激や冬の乾燥でも頭おこります。
フケがでるとつい何度も頭を洗いたくなりますが、洗いすぎは乾燥をまねき逆効果に。
乾燥をますます進行させるためせめ、洗髪は一日一回にとどめましょう。
脂性フケ
脂性フケはしっとりしていて、皮脂の酸化により黄色っぽいのが特徴。ブラシや爪の間に大きなフケがはさまります。
脂性フケは頭皮の過剰分泌が原因。
ファーストフードなどの脂っぽい食事や、糖分の多い甘い物の食べすぎ、ストレスや睡眠不足も皮脂を過剰分泌させるため控えめに。
皮膚炎、脱毛症につながる場合も
肌には常在菌が存在し、ほかの細菌や病原菌が繁殖するのを防いでいます。
健康な肌を保つために必要な菌ですが、数が増えすぎると肌へマイナスの働きをすることも。
大量に発生したフケが毛穴の周辺を埋め尽つくすと、皮膚の常在菌であるマラセチア菌が異常繁殖。頭皮の炎症を引き起こします。
頭皮の炎症は抜け毛のもとになる「脂漏性皮膚炎」や「ひこうせい脱毛症」へとつながるケースも。一度発症すると完治しづらいため、早めのケアが必須です。
乾性タイプ・脂性タイプのフケどちらも治療方法は同じ。
頭皮を清潔に保つこと、皮脂と水分の分泌量を正常に保つことがカギとなります。
自分でできるフケの対策方法
フケの改善には、生活習慣やシャンプーの見直しが有効です。
ここからは、すぐに実践できるフケ対策の具体的な方法を紹介します!
肌によい栄養素を摂取する
肌のコンディションやターンオーバーの周期を正常に保つため、からだの内側から調子を整えましょう。
タンパク質・ビタミン・ミネラル・食物繊維・糖質・脂質などのバランスのよい摂取が基本です。
肌のためとくに意識したい栄養素として、ビタミンA(とくに乾性フケのひと)、ビタミンB2、B6(とくに脂性フケのひと)などがあります。
その他、ビタミンCや、血行促進作用のあるビタミンEも健康な頭皮に欠かせない栄養素です。
ビタミンA
肌や粘膜の新陳代謝を活発にし、肌の潤いを保つ栄養素。不足すると肌の乾燥などの原因になります。
多く含まれる食品……とりレバー・レバー・うなぎ・卵黄・プロセスチーズなど。
ビタミンB2
皮膚の細胞の成長を助け、肌や髪などの健康状態を保つ栄養素。不足すると脂漏性皮膚炎になりやすくなります。
多く含まれる食品……豚レバー・とりレバー・ぶり・さば・うなぎなど。
ビタミンB1
髪や肌をつくるタンパク質の合成を助ける栄養素。
不足すると皮膚や髪のトラブルや、貧血の症状があらわれることがあります。
多く含まれる食品……まぐろ・さけ・かつお・とうもろこし・キャベツなど。
ビタミンC
肌の材料となるコラーゲンの生成を助ける栄養素。
ストレスに強いからだをつくる働きも。不足すると肌のハリや潤いが失われます。
多く含まれる食品……パセリ・ブロッコリー・カリフラワー・ししとうなど。
ビタミンE
強い抗酸化作用や、血行促進作用がある栄養素。血流改善や細胞の老化を防ぐのに役立ちます。
多く含まれる食品……アーモンド・ヘーゼルナッツ・たらこ・うなぎなど。
>>女性の育毛に効果的な栄養とは?髪に良い成分とおすすめ食材を解説!
十分な睡眠をとる
午後22時~午前2時の間は、皮膚細胞を生み出す成長ホルモンの分泌が活発になります。
髪の生成やダメージ補修も行われるため、少なくとも12時までには就寝するようにしましょう。
適度な運動
血行が悪いとと肌細胞に栄養が行き渡りにくくなります。こまめにからだを動かし、血流改善を心がけましょう。
気軽にできるウォーキングやラジオ体操などがおすすめ。
時間に余裕がないときは、通勤中に一駅分歩いたり階段を使ったりするだけでもOK。
とにかく“からだを動かす”ことが大切です。
ストレスと上手に付き合う
ストレスで自律神経が乱れると、皮脂の分泌が活発になってしまうため適度なガス抜きが必要です。
ストレスを感じた頭皮は緊張で硬直状態。
入浴やセルフマッサージなどリラックスさせ、そっとほぐしてあげましょう。
適度な運動でストレス発散させたり、ビタミンCを摂取したりするのも効果的です。
シャンプーを替える
常在菌は皮脂をエネルギー源にしているため、頭皮を清潔に保ち、皮脂の分泌を整えることが大切です。
頭皮への刺激もフケの要因になるため、肌にやさしいシャンプーを選ぶことがポイントになります。
市販に多く出回るアルコール系シャンプーはすっきり洗い上げてくれる一方、洗浄剤が強く肌への刺激になることも。
フケが気になるひとは、洗いあがりがマイルドでかつ適度に潤いを残してくれるアミノ酸シャンプーを選びましょう。
薄毛対策も一緒にできる女性用育毛シャンプーもおすすめです。
頭皮環境の改善を目的とする女性用育毛シャンプーなら、頭皮の血行促進・保湿・抗菌・抗炎症成分が配合されています。
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>>2018年決定版!】女性用の育毛シャンプーおすすめランキング
正しい頭皮の洗い方を身につける
フケが出ていると、ついゴシゴシ洗いがち。頭皮への刺激や傷のもとになるためNGです。
日々の洗髪は、頭皮や髪の状態を左右するといっても過言ではありません。
正しい洗髪のポイントを抑え、美髪を目指しましょう!
正しい洗髪5つのポイント
・シャンプー前にブラッシングをし、フケやホコリを落としやすくする
・シャンプー前にぬるめのお湯で頭皮全体を洗い流す
・シャンプーは手のひらで泡立てる
・生え際・頭頂部・側頭部・後頭部に分けて洗う
・ぬるめのお湯でしっかりとすすぐ
慢性化する前に病院へ
脂漏性皮膚炎やひこうせい脱毛症は慢性化しやすく、一度かかると完治しづらくなってしまいます、
フケや抜け毛などの症状が治まらない場合は、悪化しないうちに皮膚科を受診しましょう。
脂漏性皮膚炎もひこうせい脱毛症も、基本的に行われる治療は同じです。
皮脂量をコントロールするビタミン剤、かゆみや炎症を抑えるステロイド剤・菌の繁殖を抑える抗真菌剤・抗アレルギー剤などが処方されます。
まとめ
フケ対策には頭皮環境の改善とシャンプーの見直しがカギです。
睡眠や運動などの生活リズムを整え、皮脂をコントロールする栄養素の摂取を習慣にしましょう。
シャンプーはフケ・薄毛の悩みをトータルケアできる女性用育毛シャンプーがおすすめ!
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