「ダイエットで抜け毛が増えた気がする」
「髪がパサパサ…」なんて経験はありませんか?
じつは、髪とダイエットは密接な関係にあり、やり方によっては抜け毛が増える場合があるんです。
夏はとくに“美しいプロポーションを目指したい”と思う女性も多いはず。
でも、引き換えに薄毛となってしまうなんてあまりに代償が大きすぎます。
そこで今回は、ダイエットと髪の関係を徹底解説!
育毛とダイエットを併用するコツや、抜け毛の回復方法を紹介します。
ダイエットによる体への負担が薄毛をまねく
髪の発育には、髪の原料となる「栄養素」、それを毛根まで届けるための「血流」、肌や髪の新陳代謝を促す「女性ホルモン」の働きという3つが不可欠です。
どれかひとつでも欠ければ、からだに不調が現れ毛髪にも悪影響を及ぼします。
ダイエットによる厳しい食事制限や不規則な習慣で、髪のために必要な3つの要素が欠けてしまうと抜け毛の増加・頭皮環境の悪化の原因に。
結果、薄毛をまねく可能性があります。
では、誤ったダイエットは具体的に毛髪へどのような影響を与えるのでしょうか?
次項から詳しく紹介していきます。
ダイエットによる「栄養不足」
毛髪は外から摂取する栄養素によってつくられています。
ダイエットによる過度な食事制限で栄養が不足すると、毛髪の成長や毛を維持する力が低下。抜け毛が増えるだけでなく、髪の毛のハリ・コシも失われます。
栄養素は、生命維持に関わる臓器や不調がある場所に優先的に供給されるしくみ。
ダイエットによる栄養不良で体調が崩れると、からだを回復するために栄養素が使われるため、ますます毛髪へのエネルギーが回ってこないという悪循環に。
ムリのあるダイエットを続ければ続けるほど、薄毛になる可能性が高くなります。
ダイエットによる「女性ホルモンの乱れ」
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、毛髪の成長・維持にも深く関わっています。
髪の毛のハリ・コシを保つ働きもあるため、女性の美しい髪をつくるために欠かせません。
しかし、女性ホルモンのバランスはちょっとしたことで崩れやすいのが特徴。
過度のダイエットによるストレスや不規則な生活習慣などでも、正常に分泌されなくなってしまいます。
女性ホルモンのバランスが崩れると毛髪の成長ができなくなり、抜け毛や切れ毛・枝毛などが増加。髪の艶も失われ見た目にも老けた印象に。
また、女性ホルモンが少なくなることで、体内にわずかに分泌する男性ホルモンの影響を受けやすくなります。
男性ホルモンは皮脂の分泌を多くする作用があるため、フケやかゆみなどの原因に。
頭皮の状態もますます悪くなります。
>>女性ホルモンの分泌量と毛髪の関係とは?抜け毛・薄毛のメカニズムを解説!
ダイエットによる「基礎代謝の低下」
誤った方法でダイエットを続けていると、からだの基礎代謝も悪くなります。
基礎代謝とは何もしていない状態のエネルギー消費のこと。基礎代謝の低下は全身の血行不良をまねきます。
毛髪への栄養は血液にのって運ばれるため、血流が悪いと発毛に必要な栄養や酸素が毛根まで運ばれません。
基礎代謝の低下は痩せにくい体をつくり、リバウンドの元になるだけでなく、薄毛の原因にもなります。
>>過剰なダイエットで薄毛に!?抜け毛が増えた時の原因と対策まとめ
ダイエットによる「ストレスの蓄積」
ダイエットで多くの女性が直面する壁が“ストレス”
厳しい食事制限などで蓄積されたストレスはホルモンのアンバランスへとつながり、発毛する力を弱らせることに。
さらに、ストレスは血管を収縮させ血流を悪くする作用も。
栄養や酸素がうまく運ばれにくくなるため、発毛・毛髪維持の低下につながります。
>>女性のストレスからくる薄毛の原因とは?抜け毛のメカニズムと対策まとめ!
慢性的な不調で「休止期脱毛症」をまねくケースも
髪の毛は毛が成長する「成長期」・成長が鈍る「退行期」・成長が完全に止まり髪の毛が抜け落ちるのを待つ段階の「休止期」というサイクルで、生え変わりを繰り返しています。
毛根の栄養不足やホルモンのアンバランスが続くと毛母細胞の働きが弱まり、成長期の維持が難しい状態に。
本来、成長期にある髪の毛が休止期に急激に移行されるため抜け毛が増加。
これを「休止期脱毛」と呼びます。
休止期脱毛は、女性に多いびまん脱毛症の一種で、約6ヶ月間かけゆっくりと進行するのが特徴です。
急激に毛髪が抜けるということはなく、徐々に頭髪全体が薄くなります。
休止期脱毛は治る?
休止期脱毛は、原因の改善により回復する可能性が高い脱毛症です。
ダイエットによる栄養不足、その他抜け毛の元となるストレスや血行不良などの要因を取り除くことで、回復へと向かいます。
生活習慣の見直しと頭皮ケアで薄毛の予防・回復を!
ヘアサイクルにおける休止期の期間はひとにもよりますが、およそ数か月。
休止期へ移行した毛を成長期へ戻すためには、数か月~半年ほどかかります。
ほとんどの場合、こまめなケアで回復させることが可能ですが、まずはヘアサイクルが乱れない生活を送ることが大切です。
ここからは、ダイエットと薄毛予防の両立、回復のポイントを紹介します!
タンパク質・ビタミン・亜鉛をしっかりとる
「炭水化物抜きダイエット」や「○○だけダイエット」の原料方法は、一時的な効果は高いかもしれませんが、リバウンドしやすく栄養も不足しがち。
ダイエット中は食事量を極端に減らすことはせず、必要な栄養素をきちんと摂ることが大切です。
健康維持に欠かせない脂質や炭水化物、髪の原料となるタンパク質や発毛のサポート役となるビタミン、ミネラル類などをバランスよく摂取しましょう。
「髪のために意識して摂りたい栄養素」
タンパク質
ダイエット中は野菜中心の食事になりがちですが、タンパク質が不足すると代謝を上げるための筋肉がつくれなくなってしまいます。
さらにタンパク質は髪の毛をつくる原料にもなりますので、豊富に含む肉や魚をバランスよく摂取しましょう。
お肉を摂る場合は、脂質を多く含むお肉や脂身部位などを控えることで、脂質の摂りすぎを防げます。
ビタミンA
細胞分裂の正常化を助け頭皮の健康をサポートする栄養素。
うなぎ・鶏レバー・人参・かぼちゃ・ほうれん草などに多く含まれます
ビタミンB1
炭水化物をエネルギーに変える栄養素。不足すると疲れやすくイライラしがちになるので注意!
豚肉・レバー・豆類に多く含まれます。
ビタミンB2
皮膚の新陳代謝を促し頭皮環境のコンディションを整える栄養素。不足すると皮脂の分泌が多くなりフケやかゆみの原因に。
うなぎ・豚肉・あさりなどに多く含まれます 。
ビタミンE
血行促進作用のある栄養素。不足すると毛髪への栄養・酸素の運搬が滞る原因に。
落花生・くるみ・ごま・ひまわり油などに多く含まれます。
ミネラル類(亜鉛・鉄分)
栄養の吸収率を高め、代謝のアップに関わるため成分。ダイエットにも欠かせません!
女性はとくに不足しがちなため意識して摂取しましょう。
豚レバー・タラコ・帆立・アーモンド・納豆・ひじきなどに含まれます。
髪や頭皮によい食材については下記の記事で詳しくご紹介していますので参考にして見てください。
>>女性の育毛に効果的な栄養とは?髪に良い成分とおすすめ食材を解説!
適度な運動で代謝アップ!
ダイエットというと食事にばかり目が行きがちですが、運動も欠かせない要素です。
運動によって筋肉をつくり、基礎代謝を高めることで痩せやすい体質づくりへとつながります。
また、運動はストレス解消にも一役買ってくれます。
食事制限ダイエット中はストレスが溜まる傾向にあるため、適度に体を動かしてストレス解消に努めましょう。
昼間にからだを動かすことで夜の睡眠の質もアップ!
睡眠中の毛髪の成長・ダメージ修復をサポートしてくれます。
ただし、注意したいのが運動中の紫外線。
頭皮に強い紫外線が当たり続けると、乾燥しやすくなったりキューティクルを痛めたりする原因に。 運動中は通気性のよい帽子をかぶるか、UV スプレーで髪を保護してあげてください。
育毛剤で頭皮環境を整えよう!
ダイエット中の薄毛予防や抜け毛の回復を目指すケアとして、「女性用育毛剤」の使用がおすすめです。
薄毛に悩む女性は、生活習慣や環境・加齢やダイエットによるからだの衰えで、頭皮環境が荒れがち。フケやかゆみ・頭皮の乾燥などは、そのまま抜け毛増加や髪のコンディション悪化につながります。
育毛剤は頭皮や髪の状態を整え、髪が生えやすい状態を整えるもの。
血行促進や抗炎症、抗菌作用などの成分がバランスよく配合されており、薄毛の原因に内外からのアプローチが可能です。
紫外線を浴びた頭皮のケアにも最適!
薄毛専門のクリニックに比べてコストも低いため、忙しい女性にもぴったりのヘアケアアイテムです。
>>女性用育毛剤おすすめランキング!~私が試した5本をバッサリ評価~
まとめ
ダイエットと育毛を併行するポイントは「バランスよい食事」「適度な運動」の2つ。
厳しい食事制限や運動不足は、美容にもダイエットにもよくありません。流行りの糖質制限などもいいですが、緩やかな制限を心がけましょう。
あとは適度な運動で血行促進・ストレス解消を。
薄毛予防・育毛におすすめの「育毛剤」も、ぜひお手入れにプラスしてみてください。