女性の髪が生え変わるヘアサイクルとは?薄毛回復のヒントがここにある!

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毛髪にはヘアサイクルというものが存在するのをご存知ですか?
肌は古い角質が剥がれ落ちた後、あらたな皮膚へと生まれ変わりますが、それと同じことが毛髪でも行われます。

年々細くなる髪、抜け毛や薄毛など髪にまつわる悩みを解決するのなら、まずは発毛や脱毛のしくみを知ることが先決。

そこで、今回は「女性のヘアサイクルのしくみ」について詳しくご紹介したいと思います!

 

ヘアサイクル(毛周期)について

毛髪は地肌の外に出ている部分を「毛幹」、内側に入っている部分を「毛根」と呼びます。

髪をつくるための栄養分は血液とともに毛根へと運ばれ、毛根にある「毛乳頭」が栄養分を受け取り、毛乳頭の周辺に存在する「毛母細胞」が栄養をもとにして分裂を繰り返すことで発毛するのです。

この一定の流れをヘアサイクルと呼んでおり、髪は毛が成長する「成長期」、成長が緩やかになる「退行期」、成長が終わった髪が抜け落ちる「休止期」に分類されています。

成長期の段階では髪はまだやわらく短い状態ですが、徐々に太く丈夫に成長していきます。

退行期になると髪を生み出す毛母細胞の分裂が緩やかになり、休止期になると成長が完全に停止。寿命をまっとうした毛髪は自然に抜け落ち、あらたな毛を生み出す準備期間に入るというしくみです。

ヘアサイクルの期間は女性の場合、成長期が4~6年、退行期が2~3週間、休止期が3ヵ月ほど。

髪の毛は一日に約50本~100本抜けるといわれていますが、全体の8割が成長期の毛髪であり、すぐに新しい髪が生えるので正常な状態であれば薄毛になる心配はありません。

つまり、頭髪に抜け毛などのトラブルがおきているということは、ヘアサイクルが正常に行われていない可能性が考えられるということです。

 

 

ヘアサイクルの乱れ=薄毛のはじまり!

健康な髪が育つにはヘアサイクルが正常であることが第一条件!

しかし、頭皮は顔の皮膚に比べて皮脂や汗の分泌が盛んな場所。かぶれや毛穴詰まりやなどのトラブルがおきやすい場所でもあります。

肌の荒れはそのままヘアサイクルの乱れへとつながるため、常に健やかな頭皮環境を保たつ努力が必要です。

もし、何らかの原因でヘアサイクルが乱れてしまった場合、ヘアサイクルの「成長期」が短くなり髪が十分に育たないうちに抜け落ちるという事態に。

さらに、毛根へ栄養を運び込む機能も低下するため、生えてくる毛も細く弱いものになってしまいます。

痩せ細った毛髪は頭皮から抜けやすくなるので、頭皮全体の毛量は徐々に減少。髪全体が細くなるので分け目が目立ち、ぺたんっとしたスタイルになります。

頭皮の荒れやボリュームダウン、抜け毛の増加が目立つようになったら、それはヘアサイクルの乱れによる薄毛のサイン!

女性にとって髪は命ですから、手遅れにならないうちに早めに対処したいものです。

 

 

ヘアサイクルが乱れる原因

解決策を探るには、まずはヘアサイクルの乱れとなる原因を知ることが大切。

要因としてあげられるのが、まずは出産や更年期などのホルモンバランスの変化、加齢。その他に偏った食事や睡眠不足なども関係します。

食事を毎回、インスタントですませていませんか? 睡眠はきちんととれていますか?

じつは以外な習慣がヘアサイクルの乱れにつながっているケースもあるんです!それぞれの要因がどのように影響してくるのか、順番にみていきましょう。

 

出産

女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類が存在します。

プレステロンは毛髪の成長を促進させる作用があり、妊娠中は出産に備えるため一時的にプロゲステロンが増加します。

そのため、成長期が一時的に長くなるという現象が起こるのですが、出産後はプロゲステロンの値がもとに戻るため、成長期の頭が一気に休止期へと移行し抜け毛が増加します。

>>産後56%の女性が抜け毛・薄毛に悩み!?分娩後脱毛症の原因と対策

 

更年期

男性特有のものと勘違いされがちな「男性ホルモン」ですが、じつは女性のからだにも存在します。普段は女性ホルモンが圧倒的に優位なため問題がないのですが、女性ホルモンは20代を境目に徐々に減少していきます。

そして、閉経近くになるとその数は一気に減少し、発毛を促進する男性ホルモンの影響を受けやすくなります。結果、男性ホルモンの脱毛作用によりヘアサイクルが乱れ、抜け毛が増加するのです。

>>【更年期の抜け毛】原因と対策は?薄毛を乗り越えてポジティブに!

 

偏った食事

髪の毛は体外から栄養が毛根に届けられることによって発毛します。

毛根の栄養不足は毛乳頭の働きを低下るため、ヘアサイクルの成長期が維持できず抜け毛へとつながります。

 

ストレス

過度のストレスは血管を収縮させ、毛根への栄養分配を妨げる原因に。その状態がずっと続くと抜け毛や薄毛といったトラブルをまねきます。

>>女性のストレスからくる薄毛の原因と対策まとめ

 

加齢

加齢による髪のボリュームダウンや抜け毛も、ヘアサイクルの乱れによるものです。髪の毛を生み出す毛乳頭の働きは50代を過ぎた頃から衰えはじめることが分かっています。

毛乳頭の働きが弱まると成長期の維持が難しくなり、髪を十分に育てることが難しくなります。さらに、細胞自体も老化するので、あらたな髪を生み出す力も自然と弱まります。

 

日常のケア

ポニーテールなど頭髪を一か所できつく縛ったヘアスタイルを長年続けていると、頭皮に血行障害がおき、負荷がかかった部分の脱毛が発生します。

症状が軽いうちは髪型を変えるだけで回復しますが、薄毛など症状が進行している場合などは育毛剤などによるケアが必要です。血行不良でおきたヘアサイクルの乱れはほとんどの場合、放置しておくだけでは回復しません。

 

ヘアサイクルが乱れる要因をいくつかご紹介しました。

抜け毛や薄毛がおきる前であればこれらの習慣を見直し、規則正しい生活を行うだけでも元気な髪が取り戻せるでしょう。

ただ、一度乱れたヘアサイクルをもとに戻すにはもう一段回上のケアが必要です。次からは気になる育毛剤についてご説明します!

 

 

 

ヘアサイクルの乱れは育毛剤で回復する?

ヘアサイクルの乱れは毛根の栄養不足、血行不良などが主な原因。

そのため、血行促進作用や髪への栄養補給ができる育毛剤でのケアが有効です。

もちろん、食事や生活習慣の改善による内側からのケアも大切。この2つが揃うことで初めて育毛効果が発揮されます。

一点、注意したいのが「今ある髪を太くすることはできない」ということ。

育毛というのはあくまで次の髪を育てることを目的としています。すでに生えてしまった髪に作用することはできません。

ただ、さきほども説明したとおり、次の髪を太く丈夫にして頭皮から抜けづらくすることは可能です。根気よくケアを行い成長期をもとに戻すことで、将来の抜け毛予防にもつながります。

 

育毛剤選びもは慎重に

もうひとつ、育毛に欠かせない要素が「自分に合った育毛剤を選ぶこと」です。

毛乳頭の働きを活性化させるため「血行促進、栄養補給が可能」なもの、皮膚の新陳代謝を促すため「浸透力、保湿力が高い」ものを選びましょう。

また、男性用育毛剤にはミノキシジルなどの発毛成分やエタノールなど強い成分が配合されていることがあります。これらの成分は、効果はすぐれていますが肌質によっては刺激となってしまう場合があるので要注意です。

成分により頭皮がダメージを受けてしまうと、せっかくのケアも水の泡!育毛剤は「肌への刺激が少ない天然成分」でつくられた女性用育毛剤をおすすめします。

 

髪が生えるのに必要な期間

毛髪は一定の周期で生え変わるため、一度抜け落ちた髪が成長期に入るまでにはどうしても3~6ヵ月かかります。ヘアサイクルを正常化させる時間もプラスして考えると、半年から一年はみておいた方がいいでしょう。

育毛は焦らず、ゆっくり続けることがコツ。
効果がすぐにみられないからといってすぐにあきらめてしまっていては、いつまでたっても成果を得ることはできません。

また、生えないからと焦っていると、それがストレスとなりかえってヘアサイクルの正常化を妨げることに……。

何度もいいますが「焦らず、気長に続ける」こと。これが育毛を行う上での一番大切なポイントです!

 

 

まとめ

毛髪が成長するにはヘアサイクルが正常であることが絶対条件です。

ヘアサイクルが乱れ成長期が短くなると抜け毛や薄毛のトラブルになってしまいます。手遅れになる前に育毛剤で早めの対処を行いましょう!
生活習慣や食事の改善も大切なポイントなので、できるところからはじめてみてくださいね。

育毛剤でのケアは実感するまでに多少の時間を必要としますが、副作用の最も少ない育毛方法です。焦らず、気長に心がけこまめなケアを続けましょう!

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