30代~40代は髪質の変化が現れやすい年代です。
急に目立ちはじめた細毛や髪のうねりは、じつは薄毛のサインかも!?
今回は、髪質が急に細くなってしまったり抜け毛が増える原因と、美髪と健やかな頭皮をキープする秘訣をご紹介します!
髪質の変化は薄毛のサイン!?
30代後半から40代頃に目立ちはじめる「抜け毛」や「薄毛」の悩み。その前兆ともいえるのが髪質の変化です。
髪は加齢や生活習慣などの影響で日々変化しています。
変調に気がついた瞬間は「急激に髪質が変わった!」と思うかもしれませんが、じつは時間をかけて少しずつ衰えてきているのです。
はじめは「何となくパーマのかかりが悪い」だとか「毛がごわつく」程度。
そのうち「髪のうねり」や「地肌の透け」などの症状が現れます。
髪質の変化は毛髪機能の低下が主な原因。
悪化すると抜け毛や薄毛へと進行する可能性もあり注意が必要です。
女性の髪質変化の3つの原因
髪は女性にとって美しさの要!
できれば若々しく美しい髪をキープしておきたいですよね。
対策を練るためにも、まずは女性の髪質変化の原因をチェック!
髪質と関わる3つの要因をみていきましょう。
髪質変化の原因①「加齢」
髪質の変化の要因として、まず一番にあげられるのが「加齢」です。個人差はありますが、毛髪の機能は30代頃から低下しはじめます。
まず、毛根に栄養と酸素を送り届ける機能が衰え太さ・ハリ・コシが減少。毛髪の不規則なうねりも増えていきます。
さらに、頭皮はコラーゲンや皮脂の減少で乾燥しやすい状態に。
髪が育ちにくい環境に陥るため、30代以降は毛髪密度が徐々に減少していきます。
こうした加齢による髪質の変化は誰しもおこりうることですが、少しずつ現れるためすぐに気がつきにくいという特徴も。
「抜け毛の増加」や「分け目の目立ち」で、はじめて自覚するひとも多いようです。
髪質変化の原因②「女性ホルモン」
肌や髪などさまざまな器官に作用する女性ホルモンは、女性にとって欠かせない存在。
しかし、その分泌は20代を境目に徐々に減少していきます。
女性ホルモンの一種である「エストロゲン」は発毛を助ける作用があるため、ホルモンが減ると髪が細くなり抜け毛が生じることも。
ホルモンバランスが影響する脱毛症として産後脱毛症、びまん性脱毛症、FAGAがあげられます。
分娩後脱毛症
妊娠すると女性ホルモンの一種である「エストロゲン」の分泌量が一時的に増加します。その影響で、すでに抜けるはずの毛がそのまま成長を続けます。
しかし、出産後はエストロゲンの量も元に戻るため成長していた毛が一気に脱毛。前髪や頭頂部の髪も薄くなる傾向にあります。
びまん性脱毛症
女性の薄毛で最も多いとされる脱毛症です。
加齢や生活習慣・女性ホルモンなどさまざまな要因が絡み合い発症します。
30代~40代頃に多くみられ、軟毛・白髪などの髪質の変化や頭頂部の分け目、地肌の透けなどが目立ちます。
FAGA(女性男性型脱毛症)
女性も微量ですが副腎で男性ホルモンをつくっています。そのため加齢や生活習慣などで女性ホルモンの分泌が少なくなると男性ホルモンの影響を受けやすい状態に。
AGA(男性型脱毛症)とはメカニズムが異なるため、脱毛よりも髪の産毛化やボリュームダウンが目立つのが特徴です。
女性ホルモンの乱れによる抜け毛・薄毛については下記の記事で詳しくご紹介しています。
>>女性ホルモンの乱れが女性の薄毛・抜け毛の主要な原因!対策方法は?
髪質変化の原因③生活習慣
不規則な生活習慣や誤ったヘアケアなども髪質の変化に拍車をかける要因です。
何気なくおこなっていることが実はNG!なんてことも。どんな習慣が髪質の変化をまねくのか詳しくみていきましょう。
ダイエット
極端な糖質制限や食事の偏りは、毛髪の栄養不足をまねきます。
生命の維持に関わらない毛髪は栄養補給が最後に回されるため、摂取する栄養が少ないと毛根に十分な栄養を補給することができません。
発毛や髪の修復に使う栄養が不足し、髪質の変化や抜け毛の原因となります。
ストレス
強いストレスは自律神経のバランスを崩し女性ホルモンの分泌を妨げます。エストロゲンの減少はヘアサイクルの乱れをおこし抜け毛や薄毛の原因に。
また、ストレスによる緊張で血管が収縮するため、頭皮への栄養供給の妨げにもつながります。
間違った洗髪方法
ゴシゴシ洗いや爪による刺激でキューティクルを傷つけると、毛髪内部の栄養がもれて髪が痛みやすくなります。
痛みが進行すると手触りや艶が低下!髪質の変化に拍車をかける要因となります。
>>女性の理想的な洗髪頻度を教えて!抜け毛を防ぐシャンプーのポイント
紫外線
強い日差しによる紫外線は髪の内側にあるメラニン色素を分解し、髪質を変化させてしまいます。
頭皮の痛みにより外からの刺激にも弱くなるので、ダメージによる毛をまねく可能性も。
不規則な生活習慣
仕事や家事が忙しいと運動時間の確保が難しく、睡眠時間も不規則になりがち。睡眠中は髪が生成・修復されるため十分な睡眠がとれていないと髪質の衰えの原因になります。
そして、運動不足による血流の滞りは毛根への栄養供給を妨げる原因に。毛根の栄養不足をまねき抜け毛や薄毛などを引き起こしやすくなります。
生活習慣が原因の薄毛・抜け毛対策については下記の記事で更に詳しくご紹介しています↓
>>【総まとめ】生活習慣による女性の薄毛!7つの原因と対処法
髪質変化の予防・対策方法!
トリートメントは毛根に作用するわけではないので、髪質そのものを変えることはできません。
髪の衰えを食い止めよい方向に向かわせるには、頭皮環境の改善が必要です。
ここからは、頭皮を良好に保つ効果的な対処法をご紹介します!
肌にやさしいアミノ酸シャンプーを使う
シャンプーをパッケージや価格などで何となく選んでいませんか?
20代まではそれでもいいですが毛髪機能の衰えがみえる30代以降は、髪質の変化に合わせてシャンプー選びも工夫したいところ。
大人の肌は乾燥しやすく、脱脂力の強いシャンプーは頭皮の乾燥・老化の原因に。
シャンプーを選びの際は「ラウリル硫酸ナトリウム」や「ラウレス硫酸ナトリウム」などの石油系界面活性剤入りの製品は避け、アミノ酸シャンプーなどの頭皮にやさしいものを選びましょう。
洗髪は“すすぎ”が命!
シャンプーは頭皮を洗うもの。髪をゴシゴシこするのではなく、頭皮を指の腹でやさしく洗います。特に頭頂部は血流が滞りがちな場所。指をジグザグと動かし洗いながら血行UPしちゃいましょう!
そして大切なのが“すすぎ” です。シャンプーが頭皮に残っていると頭皮が乾燥する原因に。なかでも首筋はすすぎ残しが多い場所なので、お辞儀するようなポーズで後頭部からシャワーを当てしっかりと洗い流すのがコツです。
入浴でストレスを穏和
抜け毛や髪質の変化につながる血行不良には適度な運動が最適ですが、毎日の運動時間を確保するのはなかなか難しいもの。そんなときは入浴時間に少し余裕をもたせてみて。
アロマなどを取り入れゆっくりとくつろぐことで心身ともにリラックス状態に。自律神経が整えられ、全身の血巡りもよくなります。
睡眠の質を高める
髪質の変化を防ぐには、なるべく日付が変わる前の就寝を心がけましょう。
夜更かし癖がついてしまっているときは、まず起きる時間を一定にすること。カーテンをあけて日光を浴びると体内時計のリズムが整えられて夜に自然と眠くなります。
その他、寝具の慎重や寝室の環境を整えるなどもおすすめ!
睡眠の質を高めることで短い時間でもリフレッシュ効果が得やすくなりますよ。
髪にいい栄養を摂る
健やかな頭皮環境のためにはバランスとれた栄養摂取が大切。特に髪の原料となるタンパク質は意識して摂りたいところです。
その他、ビタミン類には皮膚の新陳代謝を高めコラーゲンを促進する役割が。亜鉛には髪の生成を助ける働きがあるとされています。
タンパク質は肉・魚・大豆製品、ビタミン類は緑黄色野菜・果実、亜鉛は牡蠣などが豊富。
なかでも豆腐や納豆などの大豆製品は良質なタンパク質を含むほか、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンも含まれています。
冷ややっこや味噌汁の具材など手軽に取り入れられるのもいいところなので、ぜひ献立に取り入れてみてください!
>>髪に良い食べ物総まとめ!女性の薄毛対策に取り入れてみて!
女性用育毛剤で健やかな頭皮を保とう!
豊かな髪を目指すには、頭皮を健やかに保つことが絶対条件!
そのためには、素肌のエイジングケアと同じく頭皮にも「保湿」と「栄養補給」が必要です。
そこでぜひ取り入れてもらいたいのが女性用育毛剤でのケア!
頭皮に直接毛髪成分を塗布することでたっぷりと保湿。頭皮が潤うことですみずみまで栄養が浸透します。
特に大人女性の頭皮は皮脂不足で乾きやすいのが悩み。ドライヤーの前にしっかり保湿することで熱からのダメージ予防にもつながります。
育毛剤には血行促進作用もあるため、食事から得た栄養が毛根へ届きやすくなるというメリットもあります。
製品を選ぶ際は肌に負担の少ない天然成分でつくられたものを選ぶのがポイント!
育毛剤については下記の記事でもご紹介していますので、よかったらこちらも参考にしてみてくださいね。
まとめ
髪質の変化は“頭皮に着目したケア”で乗り切ろう!
女性の髪質変化は、ケアの方法を間違えなければ早期の改善が見込めます。ただ、髪質の変化は抜け毛と違い気がつきにくいのがネックです。
少しでも変化を感じたら髪質改善のチャンスと考え、生活習慣の見直しや育毛剤での積極的なケアをはじめましょう!