「最近、抜け毛が増えてきた……」そんな悩みを抱えていませんか?
女性の薄毛はホルモンや加齢などさまざまな要因でおこりますが、じつは生活習慣が抜け毛の引き金となることもあるんです!
今回は、生活習慣の乱れでおこる薄毛・抜け毛の主要な原因7つと、代表的な対処法をご紹介します。
脱毛・発毛のメカニズム
まずは抜け毛の原因の前に、髪の毛が生えるプロセスを詳しく紹介します。
髪は毛母細胞の分裂で毛髪が成長する「成長期」、毛球部が縮小し成長が鈍くなる「退行期」、成長が終わって髪が抜け落ちる「休止期」を経て脱毛・発毛を繰り返しています。
これをヘアサイクル(毛周期)と呼び、一日に平均して90本の毛髪が自然に抜け落ちます。頭皮が健康な状態の場合、毛が抜け落ちると同時に新しい髪の成長がはじまります。
生活習慣の悪化がヘアサイクルに与える影響
一見、関係なさそうな生活習慣ですが髪に与える影響は少なくありません。運動不足による血行不良や、偏った食事での栄養不足はヘアサイクルの乱れを引き起こします。
それにより休止期から成長期への移行が上手くいかなくなると、発毛まで時間がかかったり途中で髪が抜けてしまいます。すると頭皮全体の髪の量が少なくなり、薄毛へと傾いてしまうのです。
>>女性の髪が生え変わるヘアサイクルとは?薄毛回復のヒントがここにある!
女性の薄毛の原因となる7つの生活習慣
薄毛・抜け毛を引き起こす習慣とはどんなものがあるのでしょうか?普段の生活を振り返り、思い当たるところがないかチェックしてみましょう。
1、運動不足
運動不足は全身の血行不良をまねきます。特にデスクワークやいつも同じ体勢で作業をする人は要注意です。
女性に多い「いつも手足がつめたい」という症状は血行が悪い証拠!頭皮への栄養・酸素の供給が滞っている可能性があります。
2、栄養不足
食事でとった栄養分は一番先に生命の維持に関する心臓や脳に配給されます。また、病気など、からだのどこかでトラブルがおきた場合はそこで使われます。
爪や髪に栄養が回ってくるのは一番最後。頭皮に栄養が回ってくるにはからだも健康状態であるということが条件なのです。
偏った食事や過度なダイエットでからだが栄養不足になると頭皮へ栄養が供給されなくなってしまいます。特に毛髪の主成分であるタンパク質が不足すると、髪が細くなり薄毛へ傾いてしまいます。
3、不規則な睡眠習慣
睡眠中は成長ホルモンが分泌され、細胞の修復・成長が行われる時間です。
成長ホルモンは午後10時~午前2時の間に最も多く分泌されるといわれ、不規則な睡眠習慣を続けていると髪の細胞が十分に修復されません。
また睡眠不足によるストレスは全身の血行不良を引き起こし、髪の発育を妨げてしまいます。
4.お酒の飲みすぎ
体内でアルコールを分解する際、髪の原料となるアミノ酸が消費されます。適度な飲酒ならば問題はありませんが、飲酒量が多いとそのぶんアミノ酸が大量消費されるので原料が足りなくなってしまいます。
また、アルコールを頻繁に飲むことにより肝臓が弱ると、ビタミン類や葉酸など髪に必要な栄養素の吸収が阻害され薄毛へとつながります。
5、喫煙
タバコに含まれるニコチンは交感神経を刺激して血管を収縮させます。頭皮に栄養を運ぶ毛細血管の血流が弱くなり、毛根に十分な栄養が行き渡らなくなります。
6、間違ったヘアケア
頭皮がしっかり洗えていないと頭皮の汚れが髪の入り口である毛穴をふさいでしまいます。
また、たまった皮脂にほこりや細菌がこびりついて繁殖し炎症などを起こす場合も。一方頭皮を洗いすぎるのも皮脂によるバリア機能が損なわれ、トラブルをまねいてしまいます。
シャンプーが肌や髪に合っていない場合も薄毛や抜け毛へとつながるので要注意です。
7、頻繁にヘアカラーを行う
カラーリングやパーマの頻繁にかけすぎも頭皮に負担をかけてしまいます。
カラーリングはブリーチ(脱色)、ヘアカラー(永久染色剤)、ヘアマニュキア(半永久染色剤)と大きく3つに分けられ、最もダメージが大きいのが脱色するブリーチです。
白髪染めも脱色剤が使われているものは頭皮への刺激が強くなります。
>>女性の白髪染めで抜け毛が増える可能性!?薄毛になった際の対策は?
女性の抜け毛の対策方法
抜け毛・薄毛対策には「栄養」と「血行」の2つを軸に、ダメージを与えないような生活習慣を身につけることが大切です。
生活習慣を改善するコツと、プラスαの育毛ケアをご紹介します!
バランスのよい食事をとる
髪の原料となるタンパク質、血流を高めるビタミンEの摂取も重要ですが、栄養はお互い影響しあって効果を発揮するもの。
どれかひとつを集中して摂るのではなく、色々な栄養素をまんべんなく摂取することが大切です。
おすすめは日本食によく使われる豆類や海藻、野菜や魚などをバランスよく摂取すること。
「豆類・ごま・ワカメ(海藻)野菜・魚・しいたけ(キノコ)・いも」の頭文字をとり、「ま・ご・わ・や・さ・し・い」とすると覚えやすいでしょう。
これらの食材を2~3日間でとるようにするようにすると効率よく栄養が摂取できますよ。
>>女性の育毛に効果的な栄養とは?髪に良い成分とおすすめ食材を解説!
軽い運動で血行を高める
定期的に運動をして全身の血管にくまなく血液を送りましょう。運動といってもウォーキング程度の軽いものでOK。
時間がないときは、エスカレーターを階段にする、歩いて買い物にいくなど“身体を動かす”ことを意識するだけでもだいぶ違います。
簡単にできるラジオ体操や、リラックス効果の高いヨガを生活に取り入れるのもおすすめです。
入浴でリラックス
「今日は運動できなかったな」というときはゆったり湯船に浸かるのがおすすめです。入浴することで血行を高め、リラックス効果を得ることができます。
寝る前のおよそ2時間前に入浴すると体温がゆっくりと下降し、からだが眠りやすい状態へと傾きます。
「今日は眠れなさそう」と思った時にはゆったり湯船に浸かってリラックスしましょう。
良質な睡眠をとる
寝る前のカフェインやアルコールは眠りを浅くするので禁物!アルコールは深酒しないこと、カフェインは夕方以降は摂取しないようにするのがコツです。
就寝時に布団の中でスマホをみていませんか?ブルーライトの刺激は脳を覚醒させます。寝る前のPCやスマホはなるべく控えましょう。
カラーリングの期間・頻度を調整する
頭皮に刺激を与えるカラーリングは、その後のアフターケアがとても大切です。できるなら美容室へいってプロの手で染めてもらいましょう。
頻繁なカラーリングは頭皮ダメージになりますが、白髪やおしゃれを我慢することがストレスへとつながっては本末転倒です。
カラーリングを行う際は適度に間隔をあけるようにし、上手に楽しみましょう。
正しいヘアケアを身につける
洗髪するときは、シャンプー前にブラッシングをしてホコリや汚れをとり血行を高めておくことがポイントです。
洗うときは指の腹を使い頭皮をマッサージするようにし、シャンプー剤が残らないように丁寧にすすぎましょう。
肌に合ったシャンプーを選ぶことも重要です。脂性肌の人は石けん系、乾燥肌は地肌にやさしいアミノ酸系のシャンプーがおすすめ。
石油系やアルコール系のシャンプーは刺激が強いので肌が弱い人、頭皮が弱っている人は避けましょう。
プラスアルファの育毛ケア
上記で紹介した生活習慣の改善と共に、プラスアルファのケアで育毛・予防効果をアップさせちゃいましょう!
ツボ押しで血行UP!
ツボ押しで血行をよくすることで、髪に栄養が行き渡りやすくなります。おすすめのツボを2つ紹介するので作業の合間のリフレッシュ、朝晩の頭皮ケアに試してみてくださいね!
百会(ひゃくえ)
鼻筋から一色線に上がった頭頂部にあるツボ。
角孫(かくそん)
左右の側頭部、耳の上側、生え際当たりにあるツボ。
※各ツボを息を吐きながら3秒を5回、気持ちがいいという強さで押します。
参考:薄毛・抜け毛に効果のあるツボ
参考:抜け毛を防ぐツボ
育毛剤で生えやすい環境をつくる
いきなり食事、睡眠など生活習慣をすべて変えることは難しいですし、あらゆる要因が絡まり合って頭皮環境が悪化しているときは薄毛対策の効果がでにくくなってしまいます。
そんなときは生活習慣の改善やツボ押しなどを取り入れつつ、育毛剤で頭皮を健康な状態へと導いてあげましょう。
男性用の育毛剤は女性には刺激が強すぎる場合があるので肌が弱い人、頭皮が弱っている人は要注意。
センブリエキスやグリチルリチン酸など、リスクが少なく、保湿力・血行促進作用のある成分が配合された女性用育毛剤を選ぶのがポイントです。
【年代別】おすすめの女性専用育毛剤はどれ?
これらの頭皮ケア成分が含まれた育毛剤を、生活習慣の改善と共に日ごろから使う事で、内面と外面からダブルで育毛ケアができておすすめです。
私が実際に試した5本の女性用育毛剤の特徴やおすすめポイント、使用感などをまとめた記事を書きましたので、女性用育毛剤を試してみたい方はまずこの記事をチェックしてください!
まとめ
内と外からのアプローチで毛髪を元気に!
はじめから生活習慣すべてを改善しようとすると息切れしてしまいます。
まずはできるところから、記事を参考に少しずつ実践していってください。薄毛、抜け毛には内側からのアプローチも大切ですが、外側から頭皮環境を整えることも有効です。
女性専用の育毛剤で内外からのアプローチを行い、美しく健やかな髪を手に入れましょう!