髪のべたつきは抜け毛やフケなどのトラブルのもと。見た目の清潔感も失われてしまいます。
女性にとって、髪は美しさや若々しさを左右する大切なポイント。なるべくセットしたての美しい状態を保っていたいですよね。
今回は、女性の髪のべたつきについて原因と解消法を紹介します!
髪のべたつきは皮脂の過剰分泌が原因!
髪のべたつきは皮脂の過剰分泌がもとでおこります。
なんらかの要因で皮脂の分泌が活発になりすぎると、頭皮や髪がべたつき雑菌が繁殖しやすい状態に。
雑菌や毛穴詰まりで皮膚に炎症が起き、かゆみ・フケ・臭いなどの原因になってしまいます。
症状が悪化すると皮膚炎や脱毛症につながることも。トラブルを回避するためにも、早めの対策が必要です。
このように書くと皮脂が悪者のように思えてしまいますが、決してそうではありません。皮脂は保湿・保水作用をもち、皮膚の健康を保つうえで欠かせない成分です。
髪のべたつきは皮脂を取り去るだけでなく、過剰分泌する原因をつきとめることが大切。
原因を根本から解消し、皮脂のバランスを正常に保つことで改善されます。
皮脂が過剰に分泌する原因
皮脂の分泌量は生活習慣や食事、髪の誤った手入れ方法やストレスなどに影響されます。
過剰分泌の要因には次のようなものがあります。
皮脂の分泌を活発にする食事
脂質や糖分の多い食事・食品は皮脂の分泌を過剰にします。外食、菓子類中心の食事は脂質や糖分が多い傾向にあるため要注意です。
また、体外からの栄養は髪の健康維持や成長に欠かせません。
偏った食事により栄養バランスが悪くなったり、不足したりすると肌や髪の健康も損なわれることに。抜け毛や薄毛の原因になります。
髪の洗いすぎ
髪のべたつきが気になると、つい日に何度もシャンプーをしたくなりますよね。しかし、髪のべたつき解消には逆効果になる場合も。
シャンプーを何度もすると頭皮や髪の水分が奪われ、乾燥の原因になってしまいます。
皮膚を潤わせようと、よりいっそう皮脂が分泌されべたつきを悪化させることに。
頭皮・髪のすすぎ不足
市販のシャンプーには、シリコンが使われている製品が多くあります。
シリコンは手触りをよくするメリットがある反面、髪や頭皮への付着力が強いというデメリットも。
頭皮や髪をしっかり流したつもりでも、じつはすすぎ不足になっていることがあります。
シャンプーのすすぎ残しは髪にべたつきを与える原因です。
頭皮に残ったシャンプーが皮脂の潤いを奪うことで頭皮の乾燥をまねき、皮脂の過剰分泌へとつながります。
合わないシャンプー
肌に合っていないシャンプーは乾燥やべたつきのもと。
頭皮や髪質には個人差があります。
肌と同じく頭皮や髪も年齢を重ねることで変化していくため、肌質やそのときの状況に合わせて適切なシャンプーを使うことが大切です。
とくに女性は皮脂の分泌量が20代前半をピークに一気に現象し始めます。若いころと同じシャンプーを使い続けると頭皮に合わなくなることも。
髪にべたつきを感じていると、さっぱり系シャンプーを使いたくなりますが、洗浄力が強すぎるシャンプーは頭皮の皮脂を奪いすぎるためNG。
外部からの刺激から守ろうと、余計に皮脂を分泌させ髪のべたつきをまねいてしまいます。
ホルモンバランスの崩れ
女性ホルモンのエストロゲンは髪の成長・維持に欠かせない成分です。
ストレスや加齢、睡眠不足などでホルモンバランスが崩れると、エストロゲンの分泌量は低下。
エストロゲンが減ると体内にわずかに分泌している男性ホルモンが優位になり、男性ホルモンの影響で皮脂の分泌が盛んになります。
>>女性ホルモンの分泌量と毛髪の関係とは?抜け毛・薄毛のメカニズムを解説!
髪のべたつきを解消する方法
髪のべたつきを解消するには頭皮環境を改善し、皮脂の分泌量を正常に保つことが大切。
ここからは、髪のべたつきを解消・予防する生活習慣やお手入れ方法を紹介します。
食事で頭皮環境を整える
糖分・脂質の多い食事は皮脂の分泌を多くし毛穴詰まりやべたつきの原因に。
過剰摂取は避け、良質のタンパク質や緑黄色野菜を中心としたバランスのよい食事を心がけましょう。
過剰摂取を控えたい食事・食品と、髪のために積極的に摂りたい栄養素の一例を紹介します。
「控えたい食事・食品」
・揚げ物
・脂身の多い肉
・バターを多く使った食事
・洋菓子
・スナック菓子
揚げ物やバターを多く使った食事は脂肪分が多いので摂りすぎに注意。
洋菓子も脂質や糖質が多いので、皮脂のべたつきが気になるときはなるべく控えめに。
まったく食べない!というのではなく週1~2回のごほうびとして食べるようにすると、ストレスが溜まりにくいです。
「積極的に摂りたい栄養素」
・ビタミンB2
細胞の再生を促して健康な状態を保つ成分。
レバー・牛乳・卵黄・納豆・ヨーグルト・ぶりなどに多く含まれます。
・ビタミンA
皮膚や粘膜の健康を守るのに重要な成分です。
レバー・うなぎ・人参・かぼちゃ・プロセスチーズ・春菊・ほうれん草に多く含まれます。
髪のベタツキ解消にはビタミンB2、ビタミンAを積極的に摂りましょう。どちらも髪の健康維持に欠かせない成分で、抜け毛予防や育毛にもつながります。
食事だけの摂取が難しいときは、補助としてサプリメントを活用してもいいでしょう。
>>女性の育毛に効果的な栄養とは?髪に良い成分とおすすめ食材を解説!
髪に合ったシャンプーを選ぶ
市販のシャンプーは洗浄剤として石油系界面活性剤を使用しているものが多く、肌質によっては刺激になってしまうことも。
アミノ酸シャンプーなど洗浄剤がマイルドなものを選びましょう。
成分は肌にやさしい自然由来の成分が配合されたものがおすすめです。
シリコン入りのシャンプーは強い洗浄剤を使っていることが多いため、できればノンシリコンシャンプーを。
抜け毛や髪のボリューム不足が気になるひとは、女性用育毛シャンプーが最適です。頭皮環境を正常化しながら、手軽に抜け毛予防や育毛が目指せます。
正しい洗髪で髪のべたつきを解消する
正しいシャンプー方法で意識したいポイントは「頭皮へ刺激を与えない」「シャンプーをしっかり洗い流す」の2点です。
シャンプーをする前には、ぬるま湯で最低3分は髪と頭皮を流しましょう。こうすることで汚れやホコリが落ちやすくなり、シャンプーも泡立ちやすくなります。
シャンプーは原液だと刺激になるため、手のひらで泡立ててからのせます。
爪を立てず指の腹で地肌をほぐすように洗うのが、肌を傷めずしっかり洗うコツです。
最後に、すすぎ残しがないようにしっかり洗い流せば完璧!
頭皮マッサージで血行促進
頭皮マッサージで血行を高めるのも、べたつき解消に効果的です。血行を促進することで新陳代謝を高め皮膚の状態を良好に。
血流をよくすることで毛根への栄養を届けやすくする効果もあります。
マッサージをする際は摩擦を避けるため、必ずローションや育毛剤などの保湿剤を使用しましょう。
血行促進・自律神経を整えるツボ
血行促進や自律神経の正常化に効果があるツボを2つ紹介します。
百会(ひゃくえ)
頭の頂上に位置するツボ。
両耳の上をまっすぐ上がった線と、眉間の中心からまっすぐ上に上がった線が頂上で交わるところがそうです。血行促進や自律神経を整える効果が期待できます。
天柱(てんちゅう)
首すじ(襟足部分)にある2本の太い筋肉の外側にあるツボ。血行を高め頭痛や肩こりにも効果が期待できます。
息を吐きながら気持ちいいと感じる程度の強さでゆっくり押すのがポイント!力を入れすぎたり爪をたてたりすると頭皮を傷つけてしまうので注意。
育毛剤を使用し頭皮環境を整える
頭皮マッサージを行うときの保湿剤には育毛剤をおすすめします。
保湿・抗菌・抗炎症作用で皮膚を刺激から守りつつ、頭皮にたっぷり栄養補給!皮膚に潤いを与えることで皮脂分泌のバランスを整えます。
育毛剤は植物エキスが主成分になっているもの、無添加でつくられたものが肌に刺激が少なくおすすめです。
>>女性用育毛剤おすすめランキング!~私が試した5本をバッサリ評価~
まとめ
髪のべたつきは皮脂の過剰分泌が原因で起こります。
皮脂の過剰分泌を防ぐには、日ごろから頭皮の状態を良好に保つよう意識することが大切です。
髪を洗ってもべたつきがとれない…そんなときは、記事で紹介した食事や生活習慣の改善を実践してみてください。
育毛剤を使ったマッサージやツボ押しも効果的なので、プラスαのお手入れとして取り入れてみてくださいね。