秋も深まりそろそろ冬本番。
「抜け毛が急に増えてきた」「薄毛が進行した気がする」
こんな風に感じることはありませんか?
秋は「抜け毛の季節」とよばれ、一年の中で最も抜け毛が増える季節だといわれています。
薄毛に悩む女性にとって抜け毛は深刻な問題。
秋の抜け毛の原因を知り、季節の変わり目に負けない髪を目指しましょう!
抜け毛が増える季節
女性は季節の変わり目である9月~11月にかけて、抜け毛が増加する傾向にあります。
抜け毛が増える理由はふたつ。
「動物がもともと備えている現象のなごり」と「夏バテなどによる食生活の乱れや、紫外線ダメージの蓄積」です。
四季のはっきりした日本では、動物たちの毛が気候の変化に合わせて生え変わります。
うちの飼ってる猫もこの季節は抜け毛が増えて部屋中毛まみれに・・・
動物たちの抜け毛が秋に増えるのは、冬毛に生え変わり冬の寒さを耐え忍ぶためです。
じつはそれと同じことが人間にも起こります。
季節による毛量の変化
髪はそれぞれの毛が成長期~休止期を繰り返しています。
これを毛周期(ヘアサイクル)といい、1本のサイクルは女性でおよそ4~6年。
成長期~休止期の「毛量の比率」は季節によっても変化します。
女性の髪の季節変動を調査した論文によると、休止状態にある毛は7月がピークです。
休止期は3か月ほどあるため、抜け毛は夏の終わり9月ごろから10月にかけて多くなります。
ダメージの蓄積が抜け毛をまねく
また「夏バテによる栄養不足」「紫外線や海水浴などの頭皮ダメージ」も抜け毛が増える要因です。
内外からのダメージはすぐに抜け毛となって現れるわけではなりません。
少しずつ頭皮環境が荒れ、髪の毛を生やす力も弱まるため、夏に受けたダメージは秋になってやっと表面化します。
そのため秋ごろになって「急に抜け毛が増えた?」と思う人が多いようです。
通常の抜け毛と異常脱毛の違い
抜け毛の季節といっても一時的なものなので、そこまで心配する必要はありません。
ただ髪の抜け方や頭皮の状態によっては、病気やほかの脱毛症が潜んでいる場合も。
抜け毛や頭皮の状態をチェックしてみましょう!
抜け毛の量
頭皮に生えている髪の毛はおよそ10万~15万本。
それぞれの周期によって生え変わっているので、髪の毛が健康な状態であっても一日に100本程度の毛が自然に抜け落ちます。
そしてその量は秋になる通常の2倍になることも。
個人差はありますが一日200~300本程度の量であれば、あまり深刻にならなくても大丈夫。
ただ「抜け毛の量が多い」「一度にごっそり抜ける」「秋を過ぎても抜け毛が収まらない」というときは要注意。
>>女性の抜け毛「一日何本」までならOK? 薄毛の危険度チェック!
毛根の状態
髪の毛は毛球(毛の根本部分)にマッチ棒のようなふくらみがあり、透明な色をしているのが健康な状態です。
「ふくらみが小さい、もしくはない」「形状がガタガタ」「先が尖っている」「色が黒い」などの症状がみられた場合は、毛を作り出す毛母細胞の働きが低下しヘアサイクルに乱れが生じている可能性があります。
頭皮の状態
健康な頭皮は白、もしくは青白い色をしています。
頭皮が赤やピンク・赤茶になっているときは頭皮の血流がよくないか、炎症を起こしている可能性があります。
フケやかゆみが出ている場合、皮膚炎になっている場合も。
悪化しないうちに皮膚科を受診しましょう。
季節の抜け毛対策
秋などの季節の変わり目は、気候の変化や夏の疲れで体調も崩しがち。
毛は体の内側から生えるものですから、体が不健康な状態では丈夫な毛も育ちません!
ここからは、抜け毛を予防する生活習慣と、頭皮ケアの方法を紹介します。
1.質のよい睡眠で新陳代謝を促す
夜の睡眠中は成長ホルモンの分泌が多い時間帯です。
成長ホルモンは代謝をコントロールし健やかな頭皮を維持するほか、紫外線・ストレスによって受けた細胞ダメージを修復する働きがあります。
質のよい睡眠をとることは健康な髪への第一歩!
就寝前はスマホやテレビの刺激を避け、脳と体をリラックス状態にしましょう。
入浴は就寝の2時間前までに済ませておくと、ゆっくり体温が下がり入眠しやすい状態になります。
寝具や枕を心地よい素材のものに変えるのもおすすめ。
睡眠の質がぐっと高まり、成長ホルモンの恩恵を受けやすくなりますよ。
2.バランスのよい食事で髪を育てる
たっぷり食べているつもりでも意外に栄養が偏っていたり、髪のために必要な栄養が足りていなかったりすることもあります。
食事は米やパンなどの主菜・魚や肉などの副菜・豆類・海藻類などがまんべんなくとれる献立を心がけること!
ちょっとした小鉢でいいので、いつもの献立にプラスしてなるべく色々な食材がとれるように工夫しましょう。
とくに髪の形成に必要な「タンパク質」タンパク質を合成するための「ミネラル」皮膚の代謝を助ける「ビタミン類」は意識して取りたい栄養素。ぜひ献立に取り入れましょう。
一回の食事を完璧にするよりも“続ける”ことが大事!
一度にすべての栄養を摂ろうとすると大変ですから、2~3日の間で無理なく摂取するよう心がけてみてください。
3.軽いストレッチで血行を促す
毛根への栄養は血液とともに運ばれます。
血行不良の状態が続くと毛根へうまく栄養が供給されず栄養不足になりがち。
健康な髪の毛をキープするためにもストレッチやウォーキング、ヨガなど適度な運動を取り入れ全身の血行を高めましょう!
デスクワークや同じ体制で作業をすることが多い女性は、合間に屈伸や伸びなど簡単なストレッチを挟むのがコツ。
頭皮のうっ血がひどくて赤みが出ているというひとは、毎日のケアに頭皮マッサージを取り入れるのが効果的です。
頭皮マッサージはまず、摩擦を受けないよう育毛剤や保湿剤で頭皮を保護します。
その後、頭皮全体に浸透したら生え際から頭頂部にかけ指の腹でやさしくもみほぐします。
朝晩行うことで頭皮の血行がアップ!抜け毛の季節にもおすすめのお手入れです。
4.紫外線から頭皮・髪を守る
頭皮は体の中で一番太陽に近く、紫外線を浴びやすい場所。
抜け毛の季節に備えるためにも、春夏のうちから紫外線を徹底ガードしておきましょう!
お出かけ前には帽子をかぶる、もしくは日傘をさすこと。また、帽子は“つば”があり通気性のよい素材を選ぶのがポイントです。
分け目が広がり地肌が目立つひとは、分け目部分に頭皮用のUVスプレーをふきかけておくと紫外線を直に受けずに済みます。
5.育毛剤で頭皮の状態を整える
女性の頭皮は男性に比べて皮脂の分泌が少なく、乾燥しやすいのが特徴。
とくに秋は湿度も低いため頭皮が乾きやすい季節です。
外部の刺激から頭皮を守るためにも、育毛剤で頭皮の保湿・血行促進を目指しましょう!
女性の頭皮のことを考えてく作られた女性育毛剤は保湿力・浸透力に優れた成分が多く配合されています。
女性の薄毛対策に効果的な毛髪成分も配合されているため、髪を抜けにくく、育ちやすい状況へと導くことが可能です。
オンラインショップでも気軽に購入できるので、どんな製品があるかぜひチェックしてみてください。
「出産」や「更年期」が原因の場合は?
女性の抜け毛は、女性ホルモンの分泌が変化する「産後」や「更年期」でも増加します。
分娩後脱毛(産後の抜け毛)
女性ホルモンの一種である「エストロゲン」は、髪の成長にも関わる重要なホルモンです。
妊娠中には出産に備えるために分泌量が増え、出産には再びもとに戻ります。
一時的なホルモンバランスの崩れから抜け毛も増加しますが、半年から一年ほどで回復するためあまり深刻になる必要はありません。
ただし、一時的とはいえ抜け毛が増えて薄毛になってしまうのは辛いので、定期的に頭皮と頭髪のケアを続ける事をおすすめします。
>>産後56%の女性が抜け毛・薄毛に悩み!?分娩後脱毛症の原因と対策
更年期の抜け毛
個人差がありますが、女性は平均で45~55歳頃から更年期に差しかかります。
更年期に入ると女性ホルモンの分泌量もぐっと減るので、髪の成長期を維持する力も弱まる傾向に。
女性ホルモンが減ったことで体内にわずかに分泌する男性ホルモンの影響も受けやすくなるため、髪の成長期をキープすることが難しくなります。
加齢による髪の衰えは防ぐことはできませんが、「病院でのホルモン療法」や「内服薬」「生活習慣の改善」「育毛剤」などで症状の穏和・改善が可能です。
>>【更年期の抜け毛】原因と対策は?薄毛を乗り越えてポジティブに!
まとめ
日々のケアで抜け毛の季節に対応しよう!
秋は動物現象のなごりや、夏のダメージによる抜け毛の季節です。
一時的なものなので心配しすぎることはありませんが、ヘアサイクルが悪化した状態が続くと抜け毛が長引くこともあります。
症状の穏和・早めの回復のためにも「生活習慣の改善」「育毛剤でのケア」を習慣化しましょう。早めの手入れは加齢による女性の薄毛の予防にもつながります!
おすすめの女性用育毛剤はどれ?
私が実際に試した5本の女性用育毛剤の特徴やおすすめポイント、使用感などをまとめた記事を書きましたので、女性用育毛剤を試してみたい方はまずこの記事をチェックしてください!